ロシアのプーチン大統領はトランプ前米大統領の大統領選勝利に祝意を表し、トランプ氏と協議する用意があると明らかにした。
プーチン氏は７日、内外の専門家を集めて黒海沿岸ソチで開催された「バルダイ会議」で、トランプ氏の返り咲きについて初めてコメントした。トランプ氏が「ロシアとの関係を修復し、ウクライナ危機終結を後押ししたいと話したことは注目に値すると思う」と述べ、米国民の信任を得た国家元首であれば、誰でも協力していくつもりだと私は常に話してきた」と発言した。 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、ブダペストで開かれた「欧州政治共同体」首脳会合出席後の記者会見で、トランプ氏の公約通りに戦争をすぐに終結させようとすれば、それはウクライナの敗北を意味すると指摘し、「戦争を速やかに終わらせるだけでは悲劇になるだろう」と語った。...
ロシア政府当局者は、ウクライナ戦争を24時間で終結させると公約し、米国のウクライナ支援継続に熱心でないトランプ氏の返り咲きを歓迎する一方、今後４年の見通しへの不安も隠さない。トランプ氏は１期目の任期中にプーチン氏に歩み寄ったものの、ロシアのアルミニウム生産会社ルサールなどに新たな制裁を科し、多くのロシア外交官を国外追放した。 政治コンサルタント会社Ｒポリティク創業者でカーネギー国際平和財団ロシア・ユーラシアセンターのシニアフェロー、タチアナ・スタノワヤ氏は「米国の政策を理解しているロシアの政権に近い多くの人々はトランプ氏の勝利を恐れている」と分析した。 ロシアの商品セクターの有力者や国営企業関係者は、トランプ氏の行動を予測不能と捉え、ウクライナ戦争の停戦が実現したとしても制裁緩和は期待していない。
ホワイトハウスで対ロシア政策を担当した元高官で、現在は外交問題評議会に所属するトーマス・グラハム氏は、トランプ氏は自分が対処する問題を実際には理解できていないとの認識を示し、「和平の仲介役として自分を過大視しているが、この問題の詳細を考え抜いたことを示す兆候はない」と主張した。
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