トランプ前米大統領は20日、南部サウスカロライナ州での対話集会で、自身が民事訴訟の判決で巨額の支払いを命じられたことを、ロシアの反政権派指導者ナワリヌイ氏の獄中死になぞらえ、不当な政治的攻撃だと主張した。
(CNN) トランプ氏は集会で、裁判所に命じられた金額をどうやって支払う予定かという質問を受け、「ナワリヌイ氏と同じだ」「共産主義かファシズムの一種だ」と返答。「ナワリヌイ氏はとても気の毒な状況にあったが、とても勇敢だった」「国内に戻らず、国外で発言していたほうがずっとましだったのに、帰国したからだ」と語った。 さらに「同じことがこの国でも起きている。米国は色々な意味で共産主義国になりつつある。私は選挙の最有力候補なのに4回も起訴され、8件か9件の裁判を受けている。政界にいるという理由だけで」と述べた。
ナワリヌイ氏は2020年の毒殺未遂で搬送されたドイツから21年に帰国し、直後に逮捕された。当時、世界各国の首脳がロシアのプーチン政権を批判するなかで、大統領在任中のトランプ氏は親プーチン氏派の立場を変えなかった。 ナワリヌイ氏の死についても数日間は口を閉ざしていたが、19日にSNS上で、これをきっかけに「米国で何が起きているかをますます認識させられた」と言及。「国境管理の弱さや選挙不正、裁判所の不公正な判決が米国を破壊している」と書き込んだ。 これに対してバイデン大統領は、トランプ氏がナワリヌイ氏の死に対するプーチン氏の責任を追及しないのは「言語道断」だと厳しく非難していた。
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