デジタル広告規制:2025年の転換点

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デジタル広告規制:2025年の転換点
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2025年、デジタル広告業界に初の規制が施行される。ビッグテックの広告事業に対する規制圧力が、世界中で強まる兆しである。

世界中のビジョナリーや起業家、ビッグシンカーがキーワードを掲げ、2025年の最重要パラダイムを読み解く恒例の総力特集「THE WORLD IN 2025」。アドテク監視団体「Check My Ads」のクレア・アトキンは、 ビッグテック の広告事業に対する規制圧力が、世界中でさらに強まると言う。 デジタル広告 は7,000億ドル規模の産業だが、広告を出すブランドや消費者を保護する法律は少なく、ほとんど規制されてこなかった。多くの企業が自社広告がどんなサイトに掲載されているかを知らない。広告主や市民は嘘や詐欺、印象操作の被害に遭っている。 わたしはアドテク監視団体「Check My Ads」の運営者として、こうした状況に対処している。わたしたちは新型コロナウイルス関連の虚偽情報をばらまくサイトや偽の選挙関連コンテンツ、さらには人工知能(AI)が生成した死亡記事掲載サイトからも広告を削除した。

ブランドが製品広告を出稿したいとしよう。現状だと、広告主のターゲット層を考慮しながらグーグルが出稿先を調整することになる。広告が何回表示され、どれだけクリックされるかという「約束」は守られるかもしれない。しかし、その広告が具体的にどのサイトに表示されたのかなど、具体的なデータは多くの場合、不透明なままになっている。結果的に、その広告がブランドの価値観とは正反対の好ましくないウェブサイトに表示されていた可能性も大いにありえるのだ。 実際に2024年には、グーグルがブランドの意図に反して広告をハードコアポルノやデマ、さらにはヘイトスピーチを宣伝するウェブサイトに掲載し、利益を得ていたことが判明した。 各国で進む規制 この手のスキャンダルは、ようやく2025年に終焉を迎えることになるだろう。というのも、デジタル広告業界を対象とした初の規制が施行されるからだ。すでにEUやカナダ、米国、英国などの議員たちが規制を前向きに検討している。その内容は、デジタル広告キャンペーンに不正行為や安全面での問題があった場合に、調査をしたり、広告データをチェックしたり、自動返金を受けたりする法的な権利をブランド側に与えるものとなっている。 カナダの議会では、未成年者に関する性的コンテンツの削除を奨励する法律「Online Harms Act」が審議されている。この法律の背景にあるのは、もしそのコンテンツが違法なら、そのコンテンツから利益を得ることも違法であるべきだ、という考え方だ。 カリフォルニア州とニューヨーク州では、国境を超えた広告取引を追跡するため、顧客の本人確認(KYC)を義務づける法律を提唱する動きもある。世界のアドテク業界を牽引している2州での動きは重要だ。ニューヨークはアドテク企業数が世界最多の都市だ。カリフォルニア州で制定された透明性に関する法律は、世界最大のアドテク企業であるグーグルの国際広告事業に影響を与えることになるだろう。 この問題は、ブランドや消費者が被害を受けるという点にとどまらない。デジタル広告がこれほど規制されていない状態であることは、民主主義への脅威にもなっているからだ。 例えば米国では、大統領選キャンペーンの費用は、実質的に無規制のままとなっている。24年の米大統領選キャンペーンでは、デジタル広告に最大20億ドルが費やされたと推定されている。そして現行法の下では、料金や返金に関する外部データを、わたしたちが手に入れられるとは考えにくい状況だ。2025年には、ビッグテックの広告事業に対する規制圧力が、さらに強まるだろう。

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