3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落。12月の追加利下げ懸念や短期的な相場の過熱感などから投資家が慎重姿勢を示した。一方で11月の米株高が続いたことを反映。
【NQNニューヨーク=戸部実華】3日の米株式市場で ダウ工業株30種平均 は続落し、15時現在は前日比47ドル21セント安の4万4734ドル79セントで推移している。今週発表の米雇用関連指標次第で米連邦準備理事会(FRB)が12月に 追加利下げ を決めるとの見方がある。指標を見極めたい雰囲気が強く、買い手控えにつながっている。 短期的な相場 の過熱感や高値警戒感も、ダウ平均の重荷となっている。
3日発表の10月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数は市場予想を上回った。4日に11月のADP全米雇用リポート、6日に11月の米雇用統計の発表を控えており「想定よりも強い内容になるかもしれないとの観測を誘った」(ジョーンズ・トレーディングのマイケル・オルーク氏)との声が聞かれた。インフレ圧力が大きく高まらなければ、FRBは17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを続けるとみられるが労働市場の動向を確認したい投資家が多い。 11月は米株高が勢いづき、ダウ平均は月間で3000ドルあまり上昇した。2日には多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数とハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数がともに過去最高値を更新した。雇用関連指標の発表に加え、4日にはパウエルFRB議長の発言機会もあり、注目イベントの前に主力株の一角には利益確定売りが出やすかった。
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