株式会社ソラコムは、IoTプラットフォームSORACOMにおけるデータ転送サービス「SORACOM Beam」に、IoTセキュリティを向上できる「クライアント証明書」に対応しました。 この対応により、ユーザーやデバイスの正確な認証、なりすましや不正アクセスの防止、通信データの強力な暗号化を実現できます。
株式会社 ソラコム （本社：東京都港区、代表取締役社長 玉川憲）は、IoTプラットフォーム SORACOM において データ転送 を支援する SORACOM Beamにおいて、IoTセキュリティを向上できる「 クライアント証明書 」に対応しました。この技術により、ユーザーやデバイスを正確に認証し、なりすましや不正アクセスを防ぐとともに、通信データを強力に暗号化します。
\昨今IoTは社会のインフラになりつつあり、大量のデバイスが接続されています。世界のIoTデバイス数は、2027年には527億台に上ると予測されており、活用の増大にともないIoTにおけるセキュリティの必要性も高まりつつあります。クライアント証明書とは、インターネット上で安全な通信を実現するために使用されるデジタル証明書の一種です。サーバー証明書は、サーバーにインストールすることでサーバー側の所有者や実在を証明するのに対し、クライアント証明書は、システムのユーザーや利用するデバイスにインストールすることで、送信元の真正性を証明します。銀行などの高いセキュリティが求められるウェブサービスでは、すでにクライアント証明書が利用されており、デバイス、ブラウザ毎にユーザーを特定してアクセス管理しています。一方、人向けのスマートフォンやパソコンと異なり、IoT向けはシンプルでコンピュータ性能や電力の制限があるデバイスもあることを考慮する必要があります。\ このたび「SORACOM Beam」においてクライアント証明書に対応し、証明書に基づくIoTデバイスの認証をサーバー上でできるようになります。これらの証明書はSIMに紐付けてSORACOMプラットフォームで管理・付与できるようになりました。SORACOMの認証情報ストアにクライアント証明書を登録すれば、デバイス側の開発や設定は不要ですぐに利用可能です。また、運用開始後も一括管理、変更に対応します。 本機能により、IoTデータを分析・活用するSaaSや自社システムへの接続において、なりすましを防ぐことができ安全性が向上します。また、橋梁監視やトンネルのひずみ、振動監視などの公共インフラの監視、電力やガスなどのエネルギー網のシステムなどのより高いデータの信憑性が求められるIoTシステムの分野にも有用です。データ転送サービス「SORACOM Beam」について 「SORACOM Beam」は、IoTデバイスから送信されたデータを任意のサーバーに転送する際に、HTTPS/TCPSといったセキュアな通信への暗号化や、接続先の設定、クラウド連携のための認証の付与を実施できます。セキュリティ強化だけではなく、大量のIoTデバイスの開発・管理を省力化、消費電力やデータ通信量の抑制といった効果も期待できます
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