ソフトB・中村晃 帝京魂の逆転3ラン 高校通算60発男が甲子園閉幕日に大暴れ4安打4打点 - 記事詳細|Infoseekニュース

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◇パ・リーグソフトバンク9―5ロッテ(2023年8月23日ZOZOマリン)ソフトバンクの中村晃外野手(33)が23

ソフトバンクの中村晃外野手(33)が23日、1点リードされたロッテ戦の4回2死二、三塁、右翼へ逆転の4号3ランを放った。中村晃は今季3度目の4安打。夏の甲子園大会は慶応が107年ぶりに優勝し、日本中が高校野球で盛り上がったこの日、1年秋から名門・帝京の4番を打った男が真価を見せつけた。先発の有原航平投手(31)は7回途中3失点と粘り、チームトップタイの6勝目。チームの連敗も2で止め、2位ロッテとの差を再び、2・5ゲームに戻した。

ひと振りで形勢をひっくり返した。0―1の4回2死二、三塁、カウント1―1からプロ初先発の中森の直球を捉えた。打球は右中間のホームランラグーンへの逆転4号3ランとなった。6月13日のヤクルト戦以来約2カ月ぶり。打点となると7月24日、ZOZOマリンでのロッテ戦以来22試合ぶりだった。一発では満足せず、ゲームセットまで、徹底的に打ち続けた。3安打で迎えた9回2死二、三塁では投前への適時内野安打。今季8度目の猛打賞だけでは飽き足らず、7月2日西武戦以来3度目の4安打。今季最多4打点と固め打ちとした。一塁守備でも0―0の2回2死満塁で中村奨の強烈なライナーを二塁方向に横っ飛びし、好捕。攻守で光った。 好調、不調。現状がどうであろうと心の芯はぶれない。今季ここまで全107試合に出場するが、17日のオリックス戦で初めて先発から外れた。それでもスタイルを貫いた。「(外れても)何も思わなかった」。結果と背中だけで雪辱した。

高校時代には東東京の強豪・帝京で1年秋から4番を任され、2年夏から3季連続甲子園大会に出場。高校通算60本塁打の長距離砲だった男が、夏の甲子園閉幕日に“本領”を発揮。復活ののろしを上げ、話題をさらった。藤本監督も「息を吹き返したねー。タイミングの取り方が変わったかな」と微妙な変化に気付き、称えた。 これでチームは連敗を2で止め、今カード1勝1敗。再びロッテとの差を2・5差に戻した。ただ、順位、差がどうなろうが中村晃は気にしない。1試合に集中する。「変に順位を考えると気をつくることが難しくなる。一試合一試合」。まずは勝ち越しだ。「ロッテは強いし簡単に試合は終われない。また、ここから打てるように」。どこまでも渋く、気を引き締めた。(井上 満夫)

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