「SONYカー」の現在位置と ソニーホンダモビリティが目指す立ち位置
しかし、一方で会長の水野氏は”日本初のモビリティテックカンパニー”となると話し、新会社の価値がソフトウェアを中心とした価値、技術の構築であり、多様な知のつながりを目指して他社にもその価値を提供するオープンな事業を展開するという。
業種が違うが故に、共通に言葉で交流することが難しかったという両社だが、一方で企業文化が近く交流する中で短期間で共同事業を立ち上げるに至ったという話には説得力はあるが、具体的な製品やサービス、コンセプトとなると、ソニーモビリティが発表していた内容に準じており、改めてメッセージを発信する意図を計りかねたというのが正直な印象だった。 かつてソニーグループが発信してきたモビリティ事業参入に対する意欲から、CES 2023における展示に向けての意欲や意図など、ソニーモビリティ、ソニーホンダモビリティいずれのトップも務める川西泉氏に話を伺った。ソニーホンダモビリティ設立の発表は、発表内容が極めてコンセプチャルで具体性に乏しい(あるいは具体的な部分はソニーグループ、ホンダがそれぞれに出してきたメッセージに重なっている)こともあったが、個人的にはソニーグループ自身が「EVを皮切りにモビリティ事業に参入する」としたCES 2022での発表があったことにもあった。
ソニーグループは吉田憲一郎CEO兼会長が意欲を語った上で、EV事業への参入を宣言した上で、EVの開発を行う事業会社とdしてソニーモビリティの設立を発表。VISION-Sのアーキテクチャや特徴も披露した上で開発を進めていた。 「ソニーのクルマが販売される」と話題になったあの時から1年を経たずしてのソニーホンダモビリティの設立発表では、(ホンダが自身でEVを開発、販売するのと同じように)ソニーのEVはソニーホンダモビリティとは別に存在するのか、それとも?という疑問を感じながら記者会見に参加していた。
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