コンビニ最大手のセブンが宅配ピザに参入した。7月のテスト販売から一気に店舗を拡大するなど、大きく注力している。ではなぜ、セブンは今になってピザに注目するのか。
また、フードデリバリーで人気なのもピザの特徴です。WebマーケティングのSTSデジタルと日本唐揚協会が実施した調査では、利用したことのあるデリバリーサービスとして「宅配ピザ」が59%で1位という結果でした。
このピザに目を付けたのがセブンです。セブンは店内で焼いたピザを最短20分で自宅に届けるサービスを一部で始めています。7月に東京や神奈川の30店舗でテストし、好調だったことを受けて8月中に全国200店舗へ拡大すると発表しています。セブンが開始した宅配ピザサービスにおける最大の売りは、注文から20分で届けるというタイムパフォーマンス(タイパ)の高さでしょう。アイテム数でいえば大手宅配ピザチェーンに大きく劣後します。つまり、単にピザだけを購入したい人にとっては大手宅配ピザチェーンを選ぶのが自然でしょう。しかし、こうした宅配ピザチェーンは基本的に、注文から30分程度が配達スピードの目安です。セブンはそれよりも10分速く、これは注文時のアドバンテージになります。
注文できる商品が「ピザだけではない」のもポイントです。宅配ピザチェーンでは、ピザとドリンク、サイドメニュー程度しか注文できませんが、セブンであれば、コンビニならではの3000アイテム以上の商品も一緒に配達してもらえるのです。単にピザだけでいえば、宅配ピザチェーンが10倍以上のアイテム数をそろえているものの、ピザ以外も含めるとセブンの品ぞろえは100倍以上ともいえ、圧倒的な利便性の差となります。 つまり、セブンは「宅配ピザ店」になりたいわけではなく、ピザをきっかけに、さまざまな商品を購入してもらいたいのです。つまり、いかに店内だけでなく店外での購入を増やすかが、宅配ピザ参入の狙いではないでしょうか。
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