ヘッド・オブ・デザインのフラビオ・マンツォーニが哲学を語る。 →スポーツカーの創造という哲学が、未来への歩みを進める力に──Ferrari
フェラーリは、2021年11月に、ごく少量生産の「デイトナ SP3」を発表。ヘッド・オブ・デザインのフラビオ・マンツォーニが哲学を語る。フェラーリがクルマづくりを始めたころ、ビジネスはとてもシンプルだった。創業者エンツォ・フェラーリにとって、主たる事業はレース。1950年に始まったフォーミュラワン(F1)をはじめ、ルマン24時間のような耐久レース、またミッレミリアやタルガフローリオといった公道レースなどで、勝利を狙うことだった。
レースに出走することと並行して、フェラーリが取り組んだのが、スポーツカーづくり。スポーツカーの収益はレースの資金にする、なんて言われたように、理想的にはこのふたつが順繰りに回転して、会社に利益をもたらすことだった。もっとも、フェラーリの価値とは、そう簡単に買えないところにあるのも、また事実だ。有名なエピソードは、1988年に没したエンツォ・フェラーリが、生産計画を聞かれると「市場の需要より1台少なく」と答えていたということ。特別なクルマというフェラーリの核は、今日にいたるまで、脈々と引き継がれている。 「デイトナSP3」では、大きくふくらんだフロントフェンダー、ラップアラウンドタイプのウインドスクリーン、水平基調のリアのルーバーなど、過去のレーシングモデルのディテールを、最新の空力技術とマッチングさせている。
そのいい証明が、2021年11月20日に発表された「デイトナSP3」。フェラーリが2018年9月にお披露目して、世界の自動車ファンを驚かせた「イコナ」シリーズの3番目のクルマになる。イコナとは英語のアイコン。つまり、フェラーリならではの技術とデザインの神髄として開発され、ごく少量が販売される、ブランドの象徴的なプロダクトなのだ。顧客は「フェラーリの最上位のお客様やコレクターの方々など、跳ね馬の誇り高いアンバサダーだけ」とフェラーリが言うぐらいである。
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