スズキの軽本格クロカン「ジムニー」。軽自動車という日本独自の規格のなかで特別な存在であることはもちろん、本格的なオフローダーというくくりでみても、ライバル不在の特殊なクルマだ。ここで改めてジムニーのすごさ、価値について考察してみたい。
そんなジムニーの初代モデルが登場したのは、1970年のこと。以降50年以上、そのスタイリングは基本的に変わっておらず、普遍的な機能美とともに、懐かしさや親しみやすさも感じさせてくれる。ある特定の年齢層や性別に限定されていない、「ジムニー」という個性が確立されているのだ。
現代のジムニーはオンロードでも快適な乗り心地で、大人1名、あるいは2名での移動であれば広さに不満はないし、アウトドアレジャーでは十分な荷物を積むことができる。5速MTとトランスファーの組み合わせでひとたび走り始めれば、「機械を操っている」という感覚を楽しむことができる。 YouTubeでは、道なき道を楽しそうに走るジムニーの「泥遊び」動画が無数にアップされている。カスタムしてハードなオフロード走行を気軽に楽しめるのも、パーツが豊富で修理代が安いジムニーならではの楽しみ方だろう(安全とマナーには十分注意して欲しい)。 モーターでの走行が、やがては乗用車のスタンダードになっていくだろう現代においては、もはや昔の機械のようにも感じるジムニーのシンプルなメカニズム。ただ、電動車では感じることができない、自分でクルマを操作し、走らせているという感覚は、今後さらに貴重な体験になっていくはずだ。ラダーフレームやパートタイム4WDは、オフロードを走らない人にとってはオーバースペックに思えるかもしれないが、パートタイム4WDは舗装路面だと基本的には2WDで走ることになり、ジムニーの場合はFR走行となる。実はこれがかなり軽快で、気持ちのいい走りを生み出してくれる。乗り心地は若干ヒョコヒョコしているが、ジムニーはオンロードでも快適なのだ。
デザインや個性が好きで乗る人もいるだろう。トランスファーをほとんど触らなくても、「4H、4L」(トランスファーの4WDモード)があることの頼もしさ。ジムニーの機能を使い切らなくても、ジムニーはあらゆるカーライフを支え、楽しませてくれる。この価格でそれを実現させてくれるクルマがほかにあるだろうか。ジムニーのように、遊べて頼もしくて、現代的な安全機能もきちんと装備されており、乗用車としての不満もなく、価格も安い(165万4000円から買うことができる)クルマなんて、世界のどこを探してもない。日本はもっとジムニーを誇っていいと思う。
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