シンガポール航空のロンドン発シンガポール行きの旅客機（乗客乗員計229人）が21日、乱気流に遭い、乗客の英国人男性（73）が死亡、約70人が負傷した。わずか約… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
シンガポール航空 のロンドン発シンガポール行きの旅客機（乗客乗員計229人）が21日、 乱気流 に遭い、乗客の英国人男性（73）が死亡、約70人が負傷した。わずか約3分で機体は一気に高度を約1800メートル下げた。「本当に突然だった。立っていた人は宙に浮いた」。乗客らは頭を次々に天井や荷物棚に打ち付け、機内は大混乱に陥った。
「トイレに行って席に戻ったら少し揺れた。そして突然、機体が一気に降下したんだ」。頭部にガーゼを貼った男性が英メディアに語った。機体が持ち直すと、負傷した客室乗務員が重傷の乗客に対応。タイの首都バンコク近郊のスワンナプーム国際空港に緊急着陸すると救急隊員がなだれこみ、けが人を処置した。 複数の乗客の証言によると、シートベルト着用のサインは出ていたが、事前に揺れの警告はなかったとみられる。朝食が提供されており、コーヒーが激しくこぼれ、食器が乱れ飛んだ。痛みで乗客らが悲鳴を上げ「トラウマになるほどの恐怖」が機内を支配した。衝撃で天井パネルがはがれ落ち、配線や酸素マスクが飛び出した。 航空機を追跡する民間ネットワーク「フライトレーダー24」の記録では、急降下したのはミャンマー近くのアンダマン海上空。機体は緊急事態信号を発し、タイへ航路変更した。死亡した男性は心臓発作を起こしたとみられる。
当時の天候の詳細は不明だが、タイメディアなどは専門家の話として「晴天乱流」に巻き込まれた可能性を指摘。視界から乱気流を察知するのが難しく、危険度が高いという。気候変動が気流の乱れに関係しているとの見方も示した。（共同）
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