サメは「ひれ」を使って海底を歩き、餌も食べる | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

日本 ニュース ニュース

サメは「ひれ」を使って海底を歩き、餌も食べる | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
日本 最新ニュース,日本 見出し
  • 📰 forbesjapan
  • ⏱ Reading Time:
  • 57 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 26%
  • Publisher: 51%

サメは何百万年もの間、世界の海洋を徘徊してきた。その中の選ばれた少数の種は「歩く」ことを覚えようと決心した。胸びれと腹びれを使って海底に沿って移動する →サメは「ひれ」を使って海底を歩き、餌も食べる

マモンツキテンジクザメ(epaulette shark)は、グレートバリアリーフのサンゴ礁の上や、オーストラリアの浅瀬に生息し、潮が引いて水の少なくなったところを自由に歩き回って捕食するところがドキュメンタリーで紹介されて有名になった。かつて科学者たちは、歩くサメは5種だけだと考えていたが、2022年の初め4種が新たに発見された。は、コモリザメ(nurse shark、体長3メートル程度)が餌を摂取するために歩行行動することを示す証拠映像を初めて記録した。NGOのBeneath The Waves、Big Blue Collective、およびエクセター大学による共同研究によって、チームは軟骨魚類(サメ、エイなど)が滅多に見せることのない独特の採餌戦略に注目した。

コモリザメは世界中の熱帯および亜熱帯の岩礁でよく見られるサメの種だ。茶色いまだらの皮膚は色鮮やかなサンゴの中でよく目立つ。海底をさまよって過ごし、ゆっくりと動きながら獲物を探す。英名の「nurse shark(乳を飲むサメ)は、餌を食べるときに吸うような音を立てることに由来する。「コモリザメの行動と生態の理解を深めるために、2020年9月から2021年4月までタークス・カイコス諸島全体で集めたチャンスを捕らえたビデオによる観察を行いました。8台のカメラを使った233件の映像を観察することによって5種類の行動様式(下の画像参照)を特定し、うち4種類が採餌行動に分類されるものでした」とチームは説明する。第2の行動様式は胸びれによるポジショニングで、サメは一方または両方の胸びれを強く曲げたりアーチ状にして、先端を地面(海底)着けながら「海底の抵抗を利用して体を餌入れの上や周辺のより優位な位置に移動してそこで吸引採餌が行われる」。通常、この行動は固定水平採餌(stationary horizontal...

コモリザメの行動形態。a. 垂直採餌(VERTF)、b. 腹部ポジショニング(PP、『歩行』)、c. 水平静止採餌(SHF)、d. 仰向け採餌(VENTF)、e. 遊泳通過(SP)(PARTON, K.J., DOHERTY, P.D., PARRISH, M. ET AL. 2022) 「観察の結果、水平固定採餌(SHF)行動を示す比率は、浅瀬に住む種の方が岩礁に住む種よりも3倍近く多いことがわかりました。海底に寝転んでほとんど動かないことから消費エネルギーが少ないことが推測されます」と著者らは論文で述べている。「その他の採餌行動と、生息地タイプや深さとの関係を示す確実な証拠は見つかっていませんが、特定の採餌行動を推進するその他の環境要因の役割も無視できません」。コモリザメが示す採餌行動の多様性が、彼らの生態学的持続性の高さや熱帯、亜熱帯の多様な生息地タイプに貢献している可能性があると著者らは考えている。

コモリザメによるこのようなひれの動きと位置取りは、他の軟骨魚類、具体的にはbamboo sharks(Hemiscyllidae、テンジクザメ科)、sleeper rays(Narkidae、シビレエイ科)、smooth skates(Anacanthobatidae、ホコカスベ科)などと同じレベルではないものの、この行動様式が動的環境における積極的な採餌行動を支援するように進化した可能性は高い。それが今後別のサメ種でも見られるのかどうか、それは時間が経ってみなければわからない。

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

forbesjapan /  🏆 120. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

10代の提言「選択を尊重しあえる関係を」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)10代の提言「選択を尊重しあえる関係を」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)「靴下をあげなさい!」 渡邉すみれは高校の登校時、校門でよく先生に追いかけられた。駅から学校まで20分。歩いていると靴下が少し下がってしまう。毎朝が苦痛だった。「どうしてこんな校則があるんですか?」と尋ねたら、「社会にも学校にもルールはある
続きを読む »

フィンテックにもレイオフの波、Plaidは従業員20%を解雇 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)フィンテックにもレイオフの波、Plaidは従業員20%を解雇 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)フィンテックアプリと消費者の銀行口座を連携させるソリューションを提供する米サンフランシスコのスタートアップPlaid(プレイド)は、全従業員の20%にあたる260人を解雇する。創業9年の同社は顧客7000社を抱え、2021年4月時点の評価額
続きを読む »

「やりたいことに真っ直ぐに」サーカスからWEB3へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)「やりたいことに真っ直ぐに」サーカスからWEB3へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)米サンフランシスコを拠点に、Web3のリスク管理サービスを提供するWebacy のCEO、五十川舞香は異色の経歴の持ち主だ。米国人の母親と日本人の父親のもと、日米を行き来して育った五十川は、高校を卒業後、スタンフォード大学に入学した。しかし
続きを読む »

担任ガチャで学校変えたっていい? 「ひとりっ子のやる気ツボ」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)担任ガチャで学校変えたっていい? 「ひとりっ子のやる気ツボ」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)「子どもが勉強しなくて」「どうしたらやる気になるのだろう?」とお悩みの親御さんも多いのではないだろうか。特に、ひとりっ子の親は育児初心者。なおのことだろう。筆者もまさにそのひとり。私事で恐縮だが、小学校4年になる娘は「宿題やったの?」「勉強
続きを読む »

日ハム新球場、伝説のプロモーターの見立ては? | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)日ハム新球場、伝説のプロモーターの見立ては? | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)本塁後方のファウルゾーンが公認野球規則を満たしていないと大きな話題となった、北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」。NPB(日本野球機構)と12球団が11月14日に開いた臨時代表者会議で、23年と24年のシーズンオフ
続きを読む »



Render Time: 2025-03-05 01:19:08