グーグルがAIモデル「Gemini」を公開してから2カ月で、新しいバージョン「Gemini Pro 1.5」を公開した。膨大な量のテキストや動画、音声入力を一度に処理できるよう進化したAIモデルの素早い投入は、熾烈なAI競争の証でもある。
グーグルの親会社であるアルファベットのAIモデル「Gemini」が一般公開されてから2カ月しか経っていないが、もう新しいバージョンがリリースされた。2月15日（米国時間）に一部のユーザー限定で公開された「Gemini Pro 1.5」は、前のモデルよりさらに性能が強化され、膨大な量のテキストや動画、音声入力を一度に処理できるようになっている。 新たなモデルを開発したGoogle DeepMindの最高経営責任者（CEO）のデミス・ハサビスは、その膨大なインプット能力を人間の短期記憶を司るワーキングメモリーと比較している。これはハサビスが何年も前に神経科学者として研究していたテーマだ。「このような中心的な能力により、AIモデルにできる補助的な役割のようなものが広がった点が素晴らしいのです」と、ハサビスは語る。 Google DeepMindはデモにおいて、Gemini Pro 1.
5は、いくつかの一般的なベンチマークのスコアにおいても、少なくとも同サイズのAIモデルより高性能だ。グーグルの研究者が以前発明した技術を利用しており、追加の計算能力を必要とせずにさらなるパフォーマンスを引き出せる。混合エキスパート（mixture of experts）と呼ばれるこの技術により、与えられたタスクの解決に最適なアーキテクチャーの一部を選択的に活性化させ、AIモデルの訓練と実行をより効率的にこなせるわけだ。 グーグルによると、Gemini Pro 1.
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