キーウにミサイル攻撃 国連事務総長が訪問中
ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、グテレス国連事務総長が訪問中の首都キーウ(キエフ)にロシア軍がミサイル攻撃を加えたと表明した。米国防総省高官は同日、ロシア軍の部隊がウクライナ南東部マリウポリから北西に向かったとの分析を明らかにした。
ゼレンスキー氏はグテレス氏との会談直後のキーウへのミサイル攻撃について「ロシアが国連を侮辱していることを示す。強い対応が必要だ」と非難した。キーウのクリチコ市長によれば、中心部に2発のミサイル攻撃があった。ロシア国防省は29日、キーウに空爆を実施したと発表した。これに先立ち、グテレス氏は多数の民間人の遺体が見つかったキーウ近郊のブチャなどを視察。キーウでの記者会見で、ロシア軍が包囲する南東部マリウポリの製鉄所から市民を避難させる人道回廊の実現に向け「国連はできることを全てやる」と強調した。東部に戦力を集中投入したロシア軍の成果については「緩慢でむらのある段階的な進展をしている」と指摘した。補給体制の立て直しを重視し、支配地拡大のスピードを最優先事項としていないと分析した。
一方、ロシア西部では弾薬庫や燃料施設の爆発が相次ぎ、ウクライナ軍の越境攻撃だとの見方が広がっている。米戦争研究所は「ウクライナ軍が27日に無人機かミサイルで(ロシア西部)ベルゴロド、ボロネジ両州にあるロシア軍の補給拠点を攻撃したようだ」との分析を公表した。
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