米国で最も野心的とされ、最終的にロサンゼルスとサンフランシスコ間をソーラー電力で走る高速鉄道で結ぶ本計画は約14兆円以上の費用がかかるという →カリフォルニア州が1000億ドル注ぐ「太陽光だけで走る高速鉄道」
カリフォルニア州コーコランの南、ハイウェイ43とアベニュー144付近のトゥール川高速鉄道高架橋の建設現場(Robert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images)
イーロン・マスクは2013年、カリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトを「1マイルあたりのコストが最も高く、世界で最も遅い高速鉄道」と揶揄し、未来的なハイパーループのコンセプトを発表した。しかし、それから10年が経った今、彼のプロジェクトはまだSFの世界に留まっている。カリフォルニア高速鉄道公社は現在、彼らが将来的に所有し運営することになる2億ドルの太陽光発電システムのサプライヤー候補との協議を開始する準備を進めている。このシステムには、巨大なソーラー発電施設や電力の貯蔵施設が含まれ、地元の電力会社が停電になった場合でも全長約275キロのセントラルバレー区間を最高350キロで走る列車に電力を供給し、猛暑に耐えられる堅牢さが求められる。
同局の計画・持続可能性担当ディレクターのマーガレット・セデロスによると、鉄道の初期区間の開通目標は2030年で、電力システムの工事は2026年までに開始予定という。「カリフォルニアは、米国で最も太陽光発電に適した土地で、再生可能エネルギーにとってすばらしい場所だ」と彼女はいう。 米国で最も野心的で高額な建設プロジェクトとされ、最終的にロサンゼルスとサンフランシスコ間をソーラー電力で走る高速鉄道で結ぶこの計画は、当初、環境にやさしい選択肢として構想されたもので、1000億ドル(約14兆円)以上の費用がかかると言われている。 最初の区間の建設は徐々に進んでおり、当局は2021年の超党派インフラ法から28億ドルの追加資金を得て、完成を後押ししている。太陽光発電システムのコストは、セントラルバレー区間の当局の予算にすでに組み込まれているが、サンフランシスコ・ベイエリアとロサンゼルスのセグメントを完成させるための約700億ドルの追加資金の出所はまだ決まっていない。
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