米半導体大手エヌビディアは、韓国サムスン電子の高帯域幅メモリー(HBM)について引き続き認証プロセスを進めている。人工知能(AI)プラットフォームの訓練に不可欠なコンポーネントの供給開始が可能になる前に求められる最終ステップだ。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は4日、記者団に対し、同社はサムスンと米と直接競合するには、エヌビディアのお墨付きが必要になる。SKハイニックスはエヌビディアに「HBM3」およびより先端的な「HBM3E」の供給を開始して以降、株価が急騰している。 サムスンはこの市場において、より小規模な競合に大きく後れを取っている格好。同市場は「ChatGPT」のようなAIモデルの訓練に使用される半導体であるため、爆発的な成長を遂げてきた。サムスンは認定テストで不合格となったわけではないが、同社のHBM製品は一段のエンジニアリングが必要だと、フアン氏は語った。
「エンジニアリングが必要なだけだ。それがまだ終わっていない」とフアン氏は台湾で開催されている台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)でのブリーフィングで発言。「昨日までに完了させていたかったが、まだ終わっていない。辛抱強さが必要だ」と述べた。 韓国証券取引所からの金融データを提供するコスコムによれば、サムスンの株価はソウルでの通常取引終了後の時間外取引で一時4.1%高。フアン氏の発言に先立ち、ロイター通信はサムスンがHBMの熱と電力消費の問題に取り組んでいると報じていた。同社のHBMはエヌビディアのAIアクセラレーターと連動して機能するよう設計されたものだ。
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