【芸能コラム:映画な生活】エクソシストテーマ引き継ぐ韓国映画、アクションも ディヴァイン・フューリー ディヴァインフューリー ディヴァインフューリー使者
2020年8月8日13時1分オカルト映画の代表作「エクソシスト」の公開から47年になる。おぞましい表情の少女が口にするおぞましい言葉、虫のように天井を這う姿…すさまじいシーンの数々は今でも記憶に残っている。
悪魔払い、悪魔と神父の戦いというテーマを引き継ぎ、これにアクション的な要素を加えたのが「ディヴァイン・フューリー 使者」(14日公開)だ。国村隼が出演した「哭声 コクソン」(17年)の時にも感じたのだが、ともすればチープな匂いが漂いそうなオカルト作品を重厚な本格派に仕上げるのが韓国映画界はうまい。 総合格闘技の世界チャンピオン・ヨンフは、幼い頃に神を信じる誠実な父親を交通事故で失い、信仰を失ったまま育った。ある日、右手に見覚えのない傷ができていることに気付く。それは十字架に打たれたイエスと同じ位置にあり、不思議な力の源だった。一方、悪魔憑きを影で操る謎の男が、ひそかに配下を増やしながら、街を闇に包もうとしていた。ヨンフと神父の命がけの戦いが始まる。
ヨンフ役は「ミッドナイト・ランナー」に続いてキム・ジュファン監督とコンビを組んだパク・ソジュン。アン神父には「シルミド」の演技派アン・ソンギがふんして重みを加える。さらには、若手注目株のウ・ドファンが弾けた演技で謎の男の不気味さを際立てる。 3人の演技が気合十分だから、派手なアクションや特殊効果に埋もれることなく、人間ドラマがしっかりと浮かび上がる。信仰を持たないヨンフになぜ神の力は宿ったのか、父の面影を重ねるアン神父との信頼関係は、悪魔が打ち込んだくさびを跳ね返せるのか。カソリックとは無縁の身にも、そんな心の動きがしっかり伝わってくる。そんな題材を真正面から娯楽に仕上げてしまう韓国映画は、それだけハリウッドに感覚が近いということなのだろう。【相原斎】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画な生活」)
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