【ニューヨーク=西邨紘子】米食品医薬品局(FDA)は8日、米イーライ・リリーの肥満症治療薬「ゼプバウンド」(一般名チルゼパチド)を新薬承認した。この薬は米国で2型糖尿病の治療薬として承認を受け「マンジャロ」の商品名で販売している。減量への効果から、肥満症向けに適用外で使用する例が増えていた。今回、肥満症薬として正式に承認されたことで、利用がさらに広がりそうだ。チルゼパチドはホルモンに働きかけて
の肥満症治療薬「ゼプバウンド」(一般名チルゼパチド)を新薬承認した。この薬は米国で2型糖尿病の治療薬として承認を受け「マンジャロ」の商品名で販売している。減量への効果から、肥満症向けに適用外で使用する例が増えていた。今回、肥満症薬として正式に承認されたことで、利用がさらに広がりそうだ。
チルゼパチドはホルモンに働きかけてインスリンの分泌を促す新しいタイプの肥満症薬だ。米国で2021年に承認された欧ノボ・ノルディスクの「ウゴービ」と似た仕組みで、血糖値を下げたり、食欲を抑えたりする作用がある。 イーライ・リリーの発表によると、過体重もしくは肥満の患者2539人(平均体重105キログラム)が参加したゼプバウンドの後期臨床試験(治験)で、食事療法や運動と組み合わせた72週間の治療の結果、最も多い用量(15ミリグラム)を投与したグループでは平均21.8キログラムの減量効果があった。同社はゼプバウンドの薬価を1回の投与につき1059.87ドル(約16万円)と設定した。6種類の用量を提供する。
肥満が社会問題となる米国では、減量効果が高い新しいタイプの治療薬の需要が急拡大している。ウゴービやマンジャロは発売以来、供給がおいつかず、品不足の問題がたびたび報告されてきた。米モルガン・スタンレー・リサーチは同薬の世界市場が30年に770億ドルに達すると予想する。
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