インドのモディ首相、汚職撲滅呼びかけ 独立記念日演説
【ニューデリー=馬場燃】インドのモディ首相は15日、国民に向けた独立記念日の演説で「インドは今後25年で発展を遂げなければいけない」と強調した。インドの人口が2023年に14億人強と中国を抜いて世界最多になると予測されていることを踏まえ、成長の課題に電力・水の確保や汚職撲滅などを挙げた。独立100周年の25年後を視野に入れ、発展の道筋や国民の責任について言及した。「インドは永遠に他国に依存することはできない」と語り、部品などの調達で依存している中国を念頭に自立する必要性に言及した。経済成長には地場産業の底上げを進め、デジタル経済や若者・女性の労働参加を促すことが重要になるとの認識を示した。
国連の推計によるとインドの人口は50年に16億人強に膨張するため、雇用の受け皿の拡大や貧困層を増やさないことが社会の課題になる。「我々は困難に直面している小規模な農家、零細事業者、バスの運転手などを忘れてはならない」と指摘。「国民は電力や水を無駄遣いしないことが責務になる」と語った。 「汚職がインドを侵食している」とも強調した。外資企業にとっては新規進出や行政手続きを進める過程で、官僚から嫌がらせを受けることが散見されている。インドの成長促進には、透明性が高い行政基盤を確立することも急務になる。
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