米大リーグ通算3089安打をマークし、2019年に引退したイチローさん（51）が21日（日本時間22日）、米野球殿堂入りを果たした。オリックス時代に指導した新…
米大リーグ通算3089安打をマークし、2019年に引退したイチローさん（51）が21日（日本時間22日）、米野球殿堂入りを果たした。オリックス時代に指導した新井宏昌さん（72）は、「パワーが評価されるお国柄で、日本人が通用すると思わなかった。（殿堂入りは）彼が米国で認められたプレーヤーであったことの証明」と日本人初の快挙を喜んだ。大打者の第一印象は意外にも薄かった。出会いは1993年。解説者として訪れた球場で、大熊忠義打撃コーチから「新井に似ている打者がいる。見てくれ」と頼まれたのが高卒2年目の鈴木一朗だった。当時は「オーソドックスな打ち方で、パンチ力があるわけでもない。ピンと来るものはなかった」と振り返る。
動作が大きく、投手の緩急に惑わされるリスクをはらむのが振り子打法。懐疑的な声もある中、新井さんは口を出さなかった。本来、打者は投手に合わせて動き出すが、「彼は自分から球に向かっていく。いつでもバットを振れる状態だから、どの球でも打ちに行けて、打ちたくない球はやめられる技術があった」。打撃投手を務めると、球がスイングに吸い込まれていくような錯覚に陥った。
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