【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘は、7日で開始から1カ月となる。イスラエルはガザへの軍事作…
【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘は、7日で開始から1カ月となる。イスラエルはガザへの軍事作戦を強化しており、双方の死者数は計1万1千人を超えた。ガザでの人道危機が収まる見通しはない。イスラエルのネタニヤフ首相は5日、ハマスが人質を解放しない限り「停戦はない」と改めて明言した。
イスラエル軍報道官は5日、ガザの北部と南部が完全に分断されたと述べた。軍はすでにガザ北部の人口密集地、ガザ市の包囲を完了している。北部に点在する病院の周辺にハマスの地下トンネル網や司令室、ロケット弾の発射拠点が築かれているとみている。 戦闘は10月7日、ハマスがイスラエルを約3千発のロケット弾で攻撃して始まった。イスラエル軍が対応に追われる隙に、推定約1500人の戦闘員がガザからイスラエル南部に侵入し、野外コンサート会場やキブツ(集団農場)などで無差別に市民を殺害した。イスラエルでの死者は1400人以上で、240人以上が人質としてガザに連行された。 7日に空爆を開始したイスラエル軍は連日、数百の目標を爆撃。ネタニヤフ首相は28日、戦争は「第2段階」に入ったとし、ハマスの統治・戦闘能力の破壊と人質救出を目標にガザでの地上作戦を本格化させた。ただ、人質は地下トンネル網に分散して拘束されている恐れが強く、救出作戦は困難を極めそうだ。ガザには21日から11月4日までに、食料や医薬品、飲料水などトラック計451台分の人道支援物資が搬入された。だが、戦闘前には1日あたり約500台分が搬入されていたとされ、物資は極度に不足している。
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