イギリスのBBCが放送したドキュメンタリーをきっかけに、被害者らが声を上げ始めたジャニーズ事務所の「性加害」問題。
加害者が死亡していても、「被害者への社会正義」という信念のもとに行われたという大規模な捜査。その捜査を指揮したイギリスのロンドン警視庁の元司令官を取材しました。
捜査を開始すると発表してから数週間の間に、名乗り出る人の数は飛躍的に増加し、サビル氏についてだけでも40人、他の加害者についてはさらに何百人もの人が被害を名乗り出るようになりました。私たちは、サビルの犯罪から学び、組織を強くする方法を見つけるために、サビルに関する情報が欲しかったのです。加えて、彼を守ったり、彼と一緒に罪を犯したり、あるいは彼が虐待するために若者を確保したりすることに関与していた人などについても情報を求めました。 被害者は、声に耳を傾けてもらい、信じてもらい、初めて真剣に受け止めてもらえたのです。彼らは「このような状況に陥ったのは自分のせいだ」と長年、自分を責めてきました。そして彼らは、愛する人にさえ黙って、何年も生きてきました。そして今、彼らは初めて「自分たちは1人ではない」と気づいたのです。ですから、このような捜査を行うことは、加害者が死んでいようが生きていようが、たくさんのメリットがあるのです。報告書のタイトルは「被害者の声に耳を傾ける」となっています。これはとても重要なことです。このような調査には、被害者や生存者に焦点を当てる必要があります。被害者の利益のために行われなければなりません。イギリスでは時効がないので、何十年もさかのぼって情報を特定することが非常に容易になりました。加害者は何歳になっても加害者です。また、私たちの調査結果にもありますが、被害者はさまざまな理由から被害を受けた時点では被害を当局に伝えていないという点で、この種の犯罪に時効を設けることは危険だと思います。
その後、実際にこの事件を報じたのは民放のITVでした。彼らは多くの調査を行いました。調査報道はこのような事件において本当に有益だと思います。彼らは時に、公的機関ではできないような方法で実際に人々に話を聞きに行くことができますし、公的機関よりもずっと早く行動し、被害者などに会いに行って、話を聞き出すことができるのです。
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