米中対立を背景に半導体ブームに沸く日本で、台湾の半導体関連企業が事業を広げつつある。受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に新設する工場にだけでなく、再興を目指す日本の半導体産業全体に商機があるとみて、過去2年間に少なくとも9社が日本に進出、あるいは既存拠点を拡充したことがロイターの取材で明らかになった。
事情に詳しい関係者によると、アルチップは22年時点で大半の技術者を中国に置いていたが、中国国外へ移し始めており、異動先の多くが日本だという。同社はロイターの問い合わせに対し、日本と北米、台湾で採用活動を行っているとしたが、人事に関するこれ以上のコメントを控えた。
日本の半導体産業の世界シェアは最盛期の50%以上から2019年に10%程度まで落ち込んだが、米中の緊張が高まり、西側諸国が経済安全保障に関わる重要産業の供給網を見直す中、日本政府は半導体を「戦略物資」と位置づけて国内生産の強化に巨額の補助金を投じている。 日本貿易振興機構(JETRO)によると、台湾の対中直接投資は23年に前年比39.8%減少し、30億3681万ドル(4557億円、1ドル=150円換算)だった。一方、日本の財務省によると、対日投資は2697億円と同46.9%増加した。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
アングル:ロシアの新宇宙兵器、高出力で衛星の電子装置を無効化か米情報機関はロシアが新たな宇宙兵器の開発を進めていると見ているが、専門家の見立てによるとこの兵器は人工衛星を爆破する核弾頭ではなく、核エネルギーを利用して人工衛星に組み込まれた電子装置を無効化するタイプである可能性が高い。
続きを読む »
アングル:米無人タクシー放火事件に見る、現行の自動運転技術の限界米サンフランシスコ市で長年営業しているタクシー運転手なら、春節(旧正月)初日に中華街のど真ん中には車を乗り入れなかったかもしれない。
続きを読む »
アングル:欧州の出生率低下続く、止まらない理由と手探りの現実フランスのマクロン大統領にとって、国家の活力を維持するにはより多くの子どもが生まれることが重要だ。イタリアのメローニ首相も、もっと多くの女性に出産を奨励することを政権の最優先課題に挙げている。
続きを読む »
アングル:稼ぎより自分の時間優先、将来悲観する中国の「寝そべり族」中国では経済の停滞に伴い、若者は就職や労働を通じた将来の見通しがききにくくなっている。そうした中で、チュー・イさん(23)が選んだ道は「寝そべり族」。自分が楽しめる時間を過ごすのに必要なだけの稼ぎを得るため、最低限しか働かない人々のことだ。
続きを読む »
アングル:米資産運用会社、中国株反発に備えETF投入 割安感に期待中国株式市場は3年連続で下落し、米政府も対中強硬姿勢を強めているが、一部の米資産運用会社は中国株が反発した場合に資金流入が見込める上場投資信託(ETF)を投入している。
続きを読む »
アングル:「夫の闘い引き継ぐ」、ナワリヌイ氏の妻ユリアさんが政治活動示唆北極圏の刑務所で先週死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリアさん(47)は19日の動画で、ナワリヌイ氏の闘いを引き継ぐ意向を示した。これまで野党指導者の座を継ぐことに否定的だったが、夫の死を受けて今後は政治活動に本格的に関わる可能性を示唆した。
続きを読む »