ドルが150円台へ上昇し、34年ぶり高値が再び視野に入ったことで、外為市場では、政府・日銀の円買い介入に対する警戒感が一気に高まってきた。通貨当局は介入に当たって「特定の水準は意識していない」としているが、当局の防衛ラインは、2022年10月に巨額介入を実施した152円前後になるのではないか、との声が多く聞かれる。
ドルが150円台へ上昇し、34年ぶり高値が再び視野に入ったことで、外為市場では、政府・日銀の円買い介入に対する警戒感が一気に高まってきた。写真は2013年2月、都内で撮影(2024年 ロイター/Shohei Miyano)
「151円台でドルを買うと必ず負ける」──。ここ数年のドル/円相場で語られるジンクスのひとつだ。151.94円まで上昇した22年10月は、巨額介入で翌年1月には127円台まで反落した。151.92円まで買われた昨年11月も、植田和男日銀総裁の「チャレンジング」発言などを経て、翌月には140円台まで売られた。 上田東短フォレックス営業企画室室長の阪井勇蔵氏も、そうした見方を支持するひとり。「これまでの動きを踏まえると、151円台が円買い介入の『デンジャー・ゾーン』となる。上昇ピッチは緩やかになり、すぐに152円や153円を試すような展開にはなりづらい」と話す。
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