アメリカの不用品セールで買った茶碗、5400万円超の中国の骨董品だった

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アメリカの不用品セールで買った茶碗、5400万円超の中国の骨董品だった
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アメリカの不用品セールで買った茶碗、5400万円超の中国の骨董品だった ──サザビーズに写真をメールで送り、鑑定を依頼したところ...... 骨董 不用品セール

によると、サザビーズで中国の陶磁器や芸術品を担当している専門家のマンジェラ・マカティア氏とハン・イン氏のもとには、こうした鑑定依頼のメールが毎週のように何通も届くという。しかしこの茶碗はひと目で、「非常に特別なものだと分かった」とマカティア氏は話す。絵のスタイル、茶碗の形、使われている青い色などすべてが、15世紀初頭に中国で作られていた磁器に特徴的なものだったのだ。明朝の茶碗がなぜコネチカット州の家に?

マカティア氏とイン氏は、茶碗が1400年代初期、明の第3代皇帝である永楽帝の時代に、宮廷で使用されるために作られたものだと結論付けた。30万〜50万ドル(約3250万〜5420万円)の価値があると考えられており、つまり最高の価格が付けば、元値だった35ドルの14300倍となる。によると、永楽帝は景徳鎮(中国南東部)に宮廷直属の専用窯を持ち、磁器を実利的な器から芸術品へと引き上げた人物だ。ただ、この時代の資料が乏しいこともあり、なぜ永楽帝時代の茶碗がコネチカット州の個人宅に行き着いたのかは、「もどかしいようなミステリー」だとマカティア氏はCNNに話す。サザビーズによると、こうした茶碗は今回オークションにかけられるものを含めると、世界に7個しか残っていない。そのほとんどは博物館に収められており、米国にあるのはこの1個のみとなる。7個のうち博物館に所蔵されているものは、台湾の国立故宮博物院の2個、英ロンドンの大英博物館とヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の各1個、そしてテヘランのイラン国立博物館の1個だ。

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