アジア系米国人、対ヘイト犯罪で抗議活動が活発化 アジア系 ヘイトクライム
第1世代の中国系移民でテキサス州議会の民主党系下院議員ジーン・ウー(Gene...
アトランタの銃撃事件を起こしたロバート・アーロン・ロング容疑者は、殺人など8件の罪に問われている。警察関係者によると、同容疑者は警察に対し、性依存症のために事件を起こしたと述べている。当局は事件がヘイトクライムにあたるかどうかについて捜査を続けている。大学院に進学するために10年前に中国から米国にやって来たというエコー・レイさん(32)は、「それは本当に私だったかもしれないし、私の母親だったかもしれない」と述べた。ニュースレター購読パオさんは、「そこに立っていた時、実際、力が湧いてきた気がした」と語り、「何かやりたい。コミュニティーのために何かやりたい。子どもたちのために何かやりたい」と訴えた。・チョイさんは2020年3月、アジア・太平洋諸島系の米国人(AAPI)に対する暴力・差別事件を追跡する組織「ストップAAPIヘイト」を共同で立ち上げた。チョイさんによると、ストップAAPIヘイトを支援する3団体の一つである彼女の団体には、過去1年間にかつてなかった規模の寄付やボランティア活動の申し出があったという。「人々が行動したいと思っているのが分かる」とチョイさんは語った。
カリフォルニア州サンマテオ市に住む高校2年生のグレース・シアさんは、アジア系米国人コミュニティーにとって重要な問題への関心を高めるため、友人らとともに非営利団体「アジアンアップリフト(アジア系の士気高揚)」の設立準備を行っている。シアさんは、アジア系高齢者に対する攻撃事件を受けて祖母が恐れる様子を見たことが、団体を設立する動機の一部となっていると話した。古い世代のアジア系米国人は、米国で大人になるまでにこれとは違った経験をしてきた。10代の時に台湾からの移民として米国に来たパオさんは、家族内で人種差別について話したことは一度もなかったという。ニュージャージー州プリンストン在住の金融ソフトウエアのスペシャリストであるパオさんは、「両親はアジア系移民の第1世代。彼らの考え方は、トラブルには巻き込まれるな、というものだった」と指摘した。
現在は引退しているレイさんの父(53)は、2019年に米国に移住してきた。同氏は、中国においてそうした問題はなかったほか、娘のレイさんも米国移住後、ほとんど差別に遭遇しなかったとし、人種問題は家族で話し合う類いのものではなかったと語った。 彼らは現在、この問題を話し合うようになり、レイさんの父は3月27日にプリンストンの集会に始めて参加した。同氏は「簡単な解決方法はないが、どこかで始めなければならない。事態が悪化する前に声を上げた方がいいと思う」と述べた。