【復活のアシックス】2021年の箱根駅伝で、シューズを履く選手はゼロ人……そんな「箱根駅伝ショック」に倒れず、見事今年の駅伝ではシェア3位奪還したのが アシックス です。 同社が見事、復活を遂げた理由とは?
2017年から21年のアシックスは、レースシーンにおいて危機的な状況だったと、同社の竹村周平氏は振り返る。竹村氏は現在、アシックスの最新レース用ランニングシューズ「METASPEED」シリーズ開発責任者を務める。冒頭の発言のように当時、長距離ランナーの代理人たちに冷たくあしらわれたという話を社内でよく耳にしたという。 低迷を象徴する“事件”が、21年正月に起こった「箱根駅伝ショック」だ。箱根駅伝では長年、大半の選手がアシックスまたはミズノのシューズを履いて箱根路を駆け抜けるのが当たり前だったが、21年にアシックス製シューズを履く選手がゼロになってしまったのだ。 マラソンの世界でアシックスといえば、円谷幸吉氏や瀬古利彦氏など日本を代表する選手たちが同社のシューズを履き、世界で結果を出し続けてきた名門。“クール”だとして海外の市民ランナーたちの間でも人気が高いだけに、箱根駅伝ショックは業界関係者を驚かせた。 ところが、それから2年──。アシックスは、業界関係者の間で奇跡とも評される復活劇を遂げた。箱根駅伝の着用率はナイキが1位だが、アシックスはシェア15.
2%の3位に復帰。2位アディダスに、数ポイント差まで詰め寄った。アシックス着用選手が復路では2つの区間で区間賞も獲得した。他の大会でも、契約選手がパーソナルベストを連発するなど、レースシーンで着々とシェアを奪還している。
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