米アカデミー賞で7冠を受賞して話題になった映画「オッペンハイマー」の作中、第二次世界大戦後の「赤狩り」のシーンが出てくる。具体的には「原爆の父」と呼ばれたロ…
米アカデミー賞で7冠を受賞して話題になった映画「オッペンハイマー」の作中、第二次世界大戦後の「赤狩り」のシーンが出てくる。具体的には「原爆の父」と呼ばれたロバート・オッペンハイマー博士をめぐるセキュリティー・クリアランス(適格性評価)の場面だ。
米国では、セキュリティー・クリアランスが大戦直後から行われていたことが分かる。日本でも今国会で、セキュリティー・クリアランスに関する法案が提出されているが、安全保障に関わる政府の審議会委員も同法案の対象とすることを検討すべきだろう。そもそも事の発端は「脱原発」である。かつて大阪府・市のエネルギー戦略本部でも同様の議論があった。当時の大阪府知事や大阪市長は、のちのち「騙(だま)された」と語っていたが、本当に騙されなくて良かった。今回の事件で、この構図が図らずも表にあぶり出されたが、大手マスコミはあまり報じないので、もっぱらネット上や国会で話題になっている。玉木雄一郎代表の国民民主党や日本維新の会は国会でも取り上げているのは救いでもある。脱原発は根強い支持がある。東日本大震災の際の福島第1原発の事故を見ると、そう主張したくなるのも分からなくはないが、実際に脱原発を行ったドイツはどうなったのか。
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