最新の無線LANはWi-Fi 7だが、PCやスマートフォンの対応機種はまだ少なく、ようやくWi-Fi 6E対応が当たり前になってきたところ。Wi-Fi 6Eでは、従来のWi-Fi 6までの2.4GHz帯と5GHz帯に加えて、6GHz帯も使えるのが大きな違いだ。
先ほどの速度検証を見ても分かるように、法人向け製品だと通信がめちゃくちゃ高速になる、ということはない。それよりは利用者(デバイス)数が多い環境で安定して動作すること、広いフロアでも効果的に電波が届くように設置できること、その他管理・運用面における対応幅の広さや効率の高さ、といった部分が重視されている。近頃はPCやスマートフォン、タブレットに留まらず、家電やスマートホーム製品などWi-Fi通信するデバイスがどんどん増えている。スマートホーム製品を活用したり、最新家電を多く使っている家庭であれば、数十もの機器が1つのWi-Fiアクセスポイント(ルーター)に集中的に接続することもあるはずだ。ところが、家庭向けのWi-Fiルーターだと同時接続可能なデバイス数の上限はそれほど高くない。概ね32台前後(有線接続したデバイスが含まれることもある)で、接続デバイス数が上限に近づくか上回った場合、通信できなくなったり、接続が解除されてしまったりなど、挙動が不安定になることがある。
また、インターネット接続サービスのなかには特定の(レンタル)ルーター製品の使用が必須のケースもある(筆者が契約しているauひかりはまさにそのような制約がある)。そこに別途Wi-Fiルーターを追加すると二重ルーター状態となり、デバイスの接続の仕方によってはトラブルの原因にもなりかねない。単純な例で言うと、同じLANに接続しているはずのNASが、PCやスマホから見えずアクセスできない、といったような問題に遭遇しがち。通信速度が低下する場合もあるし、特定のネットコンテンツが利用できなくなるケースもある。そのため、追加したWi-Fiルーターをブリッジモードにして、ルーターの機能は無効にしなければならなかったりする。
続いての「2. 壁や天井などへの設置がしやすい設計」「3. PoE給電によるシンプルな配線が可能」「5. Wi-Fi設定のきめ細かなカスタマイズ」については、筆者の好みや事情が多分に含まれるかもしれない。
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