まだまだ続く高級食パンブーム キーワードは「水」
三軒茶屋の「ジュウニブンベーカリー」本店。別のベーカリー業態「365日」にも熱烈なファン多数。
1店目は三軒茶屋(本店)と新宿、横浜にも店がある「JUNIBUN BAKERY(ジュウニブンベーカリー)」だ。「ジュウニブン食パン」(497円)、「バターリッチ食パン」、「シカク食パン」(519円)の食パン3種をはじめ、いろいろな総菜パン、菓子パン、ケーキも販売している。 実は数年前、「食パンブームとはいえ、パンのレベルが高い日本ではもう新しいパンなんて出ないのでは」とタカをくくっていた筆者の意識を大きく変えたのが、この「ジュウニブン食パン」だった。いつも寄る新宿のデパ地下で「見たことのない新店ができているなあ」と試しに購入した食パンの味に、衝撃を受けた。食感がとにかく「もーっちり、みずみずしい」。ネットでは「パンを食べているのか餅を食べているのかわからなくなる」とコメントしている客もいるがその通り。このパンを考えたのは、飲食業界の風雲児で「カンブリア宮殿」などメディアにも出演多数、同店を経営する会社の代表取締役でシェフの、杉窪章匡(すぎくぼ・あきまさ)さん。
「世界のどの国でも日本ほどパンの種類が豊かな国はありません。国産の小麦粉の味や香りも素晴らしく、もちもちした食感を生む日本発祥の湯種(ゆだね)製法(=熱湯で生地をこねること)も、世界のトレンドになりつつあります。それを体現したパンを作りたかったのです」と話す。 ジュウニブン食パンは、加水率120パーセントと、水が粉に対して圧倒的に多い。それゆえこのもっちりした、独特のパンができあがる。パンを食べて心も満たされ、「十分、を上回る“十二分”の充足感を得てほしい」という願いを込められて命名されたそうだが、かつての筆者のように「食パンはどれも同じだろう」と思う方は一度味わっていただきたい。
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