人気ドラマ「セクシー田中さん」(日本テレビ)の原作者・芦原妃名子氏が亡くなったことを受け、日本テレビと版元の小学館がそれぞれ調査報告書を公表した。元テレビ東京社員で桜美林大学…|BIGLOBEニュース
報告書 によると、 日テレ は昨年2月末〜3月、原作マンガを連載していた小学館にドラマ化を提案した。小学館は芦原氏の要望として「原作マンガに忠実に表現すること」などを求めたが、 日テレ 側は「強い要求」と認識せず、食い違いが生じたという。その後もその食い違いは是正されることなく、改変やドラマ終盤の展開などをめぐり、芦原氏の不信感が増大していった。
テレビ局と出版社は違う業界だ。立場や目的が違うのも当たり前で、考え方も違うだろう。だが、だからこそコミュニケーションが重要になるのではないか。そのコミュニケーションの努力が足りなかったことがそもそもの原因ではないのか。「立場や考え方の違い」を理由にしてはいけない。 さらに苦言を呈すれば、「現場の作り手」であった私から見て、現場が「断罪」されているように感じた。担当プロデューサーが若く経験が浅いということも原因であったかのように述べられているが、「若く」「経験が浅い」ことはモノづくりの現場においては言い訳にもならない。 芦原氏は、小学館の社員とのLINE(10月21日付)で「●●さん(本件脚本家。原文は実名)の度重なるアレンジで、もう何時間も何時間も修正に費やしてきて、限界はとっくの昔に超えていました」(括弧内は報告書記載のママ)と投稿するほど疲弊していたという。そんな状態では、物事を正確に判断することも難しくなっていたと想像される。分別ある行動もできなくなっていた恐れもあるだろう。だが、本件の場合は「ディスコミュニケーション」と表現するのが正しいのではないか。両社の報告書にあるように、原作者側の要望を、テレビ局側は脚本家に「そもそも伝えていなかった」のだから。この「ディスコミュニケーション」に関しては、小学館側にも言えるだろう。例えば、小学館の報告書では、「日テレ社員Y氏は、原作が大好きで、すごく面白いからドラマ化したいと述べ、当然、原作に忠実にするとのことであった」とあるが、日テレの報告書で同人物は「『当然、原作に忠実にする』という発言はしておりません」と回答している。
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