一線級のセンターフォワード(CF)とサイドバック(SB)が不在という問題を抱えるドイツ代表。かつてのミロスラフ・クローゼやフィリップ・ラームのようなワールドクラスは...
一線級のセンターフォワード(CF)とサイドバック(SB)が不在という問題を抱えるドイツ代表。かつてのミロスラフ・クローゼやフィリップ・ラームのようなワールドクラスは、なぜ出現しなくなったのか。ドイツサッカー連盟公認のA級ライセンスを保持し、現地でユース年代の指導にあたる中野吉之伴氏が、育成の観点からその疑問の答えを探る。まずはCF編だ。ドイツにおける育成の現場で感じられたのは、戦術理解力が高い選手ばかりが重用されるという風潮だ。ペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)やユリアン・ナーゲルスマン(ドイツ代表)といった戦術家に憧れる若手指導者が増え、そうした若手指導者をクラブ関係者が好んで起用したという背景もある。
戦術理解に乏しくても、とにかく点を取るようなCFの不在を認識しながら、自分たちでそういうタイプの才能を伸ばす機会を奪っていたと言えるかもしれない。また、チャンスを作ることが攻撃の目的になっていたフシもある。いかにチャンスの質と頻度を高めるか。そこに主眼を置くトレーニングが増えた。DFB(ドイツサッカー連盟)も黙っていたわけではない。2014年の国際コーチ会議(※DFB公認のA級ライセンスを持つ指導者たちが集う会議)で、「CF問題を何とかしなければならないし、そのためのプロジェクトを立ち上げる」と主張していた。 それから4年後のロシア・ワールドカップが終わった頃には、前線で起点となる典型的なCFを起用するブンデスリーガのユースチームが増加。ただ、ユース年代で結果を残したCFが、プロの世界を席巻しているかといえば……。
ワールドクラスのCF輩出に向け、ひとつの問題はユースとプロの中間に位置し、そのレベルに適した選手たちが経験を積む実戦の場が少ないことだ。プロクラブのセカンドチームやレンタル移籍の有効活用、ドイツと国境を接するスイスやオーストリアのクラブとの連携など、19〜23歳までの選手の成長をさらに促すような環境の整備が求められる。「一昔前の日本代表が羨ましい」久保建英が森保ジャパンの“厳しさ”に本音。「過去にあまり見ない」
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
「監督には言われてなかったです」日本vsチュニジア戦の終盤、なぜ菅原由勢は“逃げ切り右ウイング”への緊急起用に対応できたのか【現地発】10月21日に行なわれたオランダ・エールディビジ、AZ対ヘーレンフェーンはホームチームが3−0で快勝した。第9節を終えて今シーズン負けなしのAZは首位PSVに勝点2差の2位...
続きを読む »