写真のなかに潜んでいるドイツ軍のスナイパー、潜んでいる場所を言われても、見つけることはほぼ不可能だ。(アーカイブ記事)
しかし、スナイパーを見つける難しさよりもメナーが表現したいのは、「恐怖」「テロ」「監視」などといったものが、もはや現代の生活の一部をなしていることだとメナーは言う。オリンピックに攻撃を仕掛けようとするテロリストであれ、通話記録に手を出すアメリカの諜報機関であれ、現代社会における脅威は、まさにスナイパーのように目に見えないものだ、と彼は主張する。銃を持った人物と諜報機関とはまったく別物であることはメナーも認めている。それでもこのような作品をつくったのは、抽象的で込み入ったアイデアを表現できる、視覚的に明確なテーマを求めたからだ。2010年に撮影を開始したのだが、ドイツ軍との接触は、案外簡単だったという。国防長官にメールを書き、自分の希望を説明すると、すぐに何人かの上級軍司令官が返事をくれて撮影の手配を援助してくれたのだ。 「大して期待していなかったんだけど、軍はとてもオープンだったよ」と彼は振り返る。「ここまで簡単だったのは、社会が軍に対しておおむね無関心で、彼らはとても嬉しかったのが理由のひとつだろうね。ぼくにアフガニスタンへ出向くことまで提案してくれたくらいだから」。兵士たちは本物の戦闘服に身を包み、作品にうまく溶け込んだ。ただし、現実よりもはるかに近くで撮影したという。通常は標的から半マイル離れて準備するスナイパーたちが、わずか10~15メートルほどの距離で撮影したことも多かった。.
しかし、スナイパーを見つける難しさよりもメナーが表現したいのは、「恐怖」「テロ」「監視」などといったものが、もはや現代の生活の一部をなしていることだとメナーは言う。オリンピックに攻撃を仕掛けようとするテロリストであれ、通話記録に手を出すアメリカの諜報機関であれ、現代社会における脅威は、まさにスナイパーのように目に見えないものだ、と彼は主張する。銃を持った人物と諜報機関とはまったく別物であることはメナーも認めている。それでもこのような作品をつくったのは、抽象的で込み入ったアイデアを表現できる、視覚的に明確なテーマを求めたからだ。2010年に撮影を開始したのだが、ドイツ軍との接触は、案外簡単だったという。国防長官にメールを書き、自分の希望を説明すると、すぐに何人かの上級軍司令官が返事をくれて撮影の手配を援助してくれたのだ。 「大して期待していなかったんだけど、軍はとてもオープンだったよ」と彼は振り返る。「ここまで簡単だったのは、社会が軍に対しておおむね無関心で、彼らはとても嬉しかったのが理由のひとつだろうね。ぼくにアフガニスタンへ出向くことまで提案してくれたくらいだから」。兵士たちは本物の戦闘服に身を包み、作品にうまく溶け込んだ。ただし、現実よりもはるかに近くで撮影したという。通常は標的から半マイル離れて準備するスナイパーたちが、わずか10~15メートルほどの距離で撮影したことも多かった。



