このデザインはアリやナシや? 「ジャガー・タイプ00」をカーデザインの識者が語る

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このデザインはアリやナシや? 「ジャガー・タイプ00」をカーデザインの識者が語る
コンセプトカーコンセプトモデル電気自動車(EV)

「ジャガー・タイプ00」をカーデザインの識者が精査。奇抜なショーカーでJLRが見せたかったものとは?

本題の前に、まず私が ジャガー らしいと感じるクルマの話をすると、それは初期の「XJ」シリーズです。後ろ下がりの伸びやかなプロポーションや、ウッドとレザーがふんだんに使われたインテリアはイギリス車ならではで、他国のブランドでは決して感じることのできない優美なデザインでした。しかし、近年の ジャガー は、よりスポーティーで若々しいイメージにシフトしていったと感じています。XJから受け継いできたクラシカルなモチーフは徐々に排除され、直近のモデルでは、各セグメントの中心になり得るデザインになりました。ただその結果、 ジャガー らしい個性が薄くなったことも事実でしょう。今回の“リブランド”といってもいい大胆なブランディングは、個性を取り戻すべく行っているのだと感じています。 では彼らは、新しい個性を得るうえでどのような手法をとっているのでしょうか。デザインの説明では「“exuberace”をもたらすとは最もピュアなかたち、すなわち『アート』によってそれを表現すること」と述べており、カーデザインをアートの領域に高めることをミッションとしているようです。 具体的に見ていくと、タイプ00は典型的なFR車のプロポーションをさらに極端にしたようなデザインが特徴的です。さすがにここまで長く、低く、タイヤが大きいと、どうデザインしてもカッコよくなるものですが、タイプ00も、まずはこのプロポーションで圧倒的な存在感を実現しています。特に印象的で魅力的なのがリアまわりで、大きな弧を描いたルーフと大胆に絞り込まれたボディーが四角形のモチーフに収束している造形は、幾何学的であるというのにどこかXJのリアに通じるエレガントさを感じさせます。 一般的に、自動車を含むプロダクトデザインは「ユーザーのために」デザインをしますが、それに対して油絵や彫刻などのファインアートは、「自分本位に」表現をして世にそれを問うもので、二者の間には大きな隔たりがあります。確かに、プレミアムブランドのクルマは感性的な価値の比重も大きいので、アートという言葉を使ってもいいとは思いますが、さまざまな評価軸があるカーデザインでこの言葉を「単体で」使うと、逆に軽い印象になりかねないでしょう。 ……と、いろいろ言ってはきましたが、高価格かつ少量生産のブランドに移行する ジャガー としては、いずれも百も承知のことでしょう。このように賛否両論を巻き起こすことこそが ジャガー の狙いであり、その点でとても成功していると思います。新しい ジャガー の市販車は最高出力1000PSの4ドアGTから登場するのですが、タイプ00の発表により、その注目度は一気に高くなりました。近年は存在感の薄れた、しかし誰もが知る、伝統あるブランドのブランディングとして、まずは大成功といえるのではないでしょうか。.

本題の前に、まず私がジャガーらしいと感じるクルマの話をすると、それは初期の「XJ」シリーズです。後ろ下がりの伸びやかなプロポーションや、ウッドとレザーがふんだんに使われたインテリアはイギリス車ならではで、他国のブランドでは決して感じることのできない優美なデザインでした。しかし、近年のジャガーは、よりスポーティーで若々しいイメージにシフトしていったと感じています。XJから受け継いできたクラシカルなモチーフは徐々に排除され、直近のモデルでは、各セグメントの中心になり得るデザインになりました。ただその結果、ジャガーらしい個性が薄くなったことも事実でしょう。今回の“リブランド”といってもいい大胆なブランディングは、個性を取り戻すべく行っているのだと感じています。 では彼らは、新しい個性を得るうえでどのような手法をとっているのでしょうか。デザインの説明では「“exuberace”をもたらすとは最もピュアなかたち、すなわち『アート』によってそれを表現すること」と述べており、カーデザインをアートの領域に高めることをミッションとしているようです。 具体的に見ていくと、タイプ00は典型的なFR車のプロポーションをさらに極端にしたようなデザインが特徴的です。さすがにここまで長く、低く、タイヤが大きいと、どうデザインしてもカッコよくなるものですが、タイプ00も、まずはこのプロポーションで圧倒的な存在感を実現しています。特に印象的で魅力的なのがリアまわりで、大きな弧を描いたルーフと大胆に絞り込まれたボディーが四角形のモチーフに収束している造形は、幾何学的であるというのにどこかXJのリアに通じるエレガントさを感じさせます。 一般的に、自動車を含むプロダクトデザインは「ユーザーのために」デザインをしますが、それに対して油絵や彫刻などのファインアートは、「自分本位に」表現をして世にそれを問うもので、二者の間には大きな隔たりがあります。確かに、プレミアムブランドのクルマは感性的な価値の比重も大きいので、アートという言葉を使ってもいいとは思いますが、さまざまな評価軸があるカーデザインでこの言葉を「単体で」使うと、逆に軽い印象になりかねないでしょう。 ……と、いろいろ言ってはきましたが、高価格かつ少量生産のブランドに移行するジャガーとしては、いずれも百も承知のことでしょう。このように賛否両論を巻き起こすことこそがジャガーの狙いであり、その点でとても成功していると思います。新しいジャガーの市販車は最高出力1000PSの4ドアGTから登場するのですが、タイプ00の発表により、その注目度は一気に高くなりました。近年は存在感の薄れた、しかし誰もが知る、伝統あるブランドのブランディングとして、まずは大成功といえるのではないでしょうか。

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コンセプトカー コンセプトモデル 電気自動車(EV) デイリーコラム

 

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