くら寿司、日本初の“オーガニック魚”認証を取得 エサやいけすの水質などが国際基準を満たした、日本初の有機水産養殖・加工規格の認証を取得し、卸売業に初参入すると発表。 握りずしを自社の店で出すほか、国内の高級スーパーなどで加工したハマチを販売。輸出も目指す。
回転ずしチェーン大手のくら寿司は8日、エサやいけすの水質などが国際基準を満たした、日本初となる有機水産養殖・加工規格の認証を取得し、卸売業に初参入すると発表した。和歌山県の丸徳水産で委託養殖される「オーガニックはまち」を、12月に約50トン出荷する予定。握りずしを自社の店で出すほか、国内の高級スーパーなどでも加工したハマチを販売する。将来は海外輸出も目指す。審査を行った認証機関のオーガニック認定機構(OCO、福岡市博多区)によると、これまで国内には有機水産に関する規格がなく自薦で名乗る状況という。健康志向や環境保護の観点から、世界の有機食品売り上げは2017年に約970億ドル(約10兆7千億円)と10年間で2倍超に急増。同機構は「今回の認証取得により国内はもちろん海外販売にも弾みがつく」と期待する。
会見したくら寿司の田中信副社長は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などを通じて海外で安価な農水産物の輸出が増えることから「国際競争に勝ち残るには認証は不可欠で、生産者の活性化や海外での存在感を高めることにもつながる」と強調する。まずは国内での事業の足固めをした後、認証を武器に海外輸出を狙う方針だ。
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