うるま・赤道小が通知表を廃止、県内初 児童の習熟度を反映した「個票」導入 教員の負担軽減にも 沖縄 - 琉球新報デジタル
【うるま】うるま市立赤道小学校(城間修司校長)は本年度から、通知表を廃止し、児童それぞれの習熟度を反映した「個票」を導入することを決めた。教員が通知表を作成する時間を児童と向き合う時間に充て、個別の目標設定を設けて児童に自ら考え行動する自立性を促すことが狙い。教員の負担軽減にもつながる。通知表の廃止は県内では初。PTA会長や地元自治会長で構成する学校運営協議会で協議を重ね、保護者説明会での了承を得て、本年度から全学期を通じて個票に切り替える。新たに導入する個票は、授業で行うテスト結果を基に、知識や思考、表現といった各項目の数値を棒グラフで可視化することで、達成度を客観的に把握できる。個票から児童がそれぞれ学習目標を設定し、苦手項目の克服に生かす。個票の結果を把握し、目標を立てることを繰り返していくことで、児童の自己評価する力を養う。2022年度に、児童の学校での様子を記す「所見」を通知表から削除。23年度には、2学期のみ通知表から個票に変更した。保護者説明会で了承を得て、教員対象のアンケートでは好意的な意見が上がった。通知表を廃止し、児童の「個票」を導入する赤道小の教諭は、全国でも珍し
赤道小に5年勤める40代の男性教諭は「(個票は)児童と課題を再確認し合える」と話す。褒める点と課題を同時に伝えることで「より子どもたちの心にとどまる」と利点を説明した。通知表の作成時間が省かれたことで「体力的、心理的に負担が軽くなった」と教える側のメリットも高かったようだ。うるま市内の別の小学校に勤める40代女性教諭は「通知表の3段階方式では子の成長・苦手は分からない」とばっさり。自身も日々の業務に追われ「省けるものは省いて、授業の準備時間にあてたい」と嘆いた。「通知表の所見を楽しみにしている親もいるのでは」と話すのは50代の女性教諭。同時に所見に多くの時間を費やす同僚を側で見ており「業務が足されていく現状は限界だ」とも話した。
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