少女漫画と少年漫画の両方を手掛け、中性的な立ち位置で描かれることの多かったあだち作品と『みゆき』は、無意味にヒロインたちのお色気シーンが多数登場したりするなど、とことん男の子の(妄想)目線で描かれている点が決定的に違いました。また、この作品からあだちヒロインの魅力度が増していること、男子キャラは普通よりちょっと劣るくらいの存在で、ヒロインがとびっきり魅力的に描かれていることが特筆すべき点です。あだち作品の名作と言われる作品に共通しているのはヒロインがとても魅力的であることですが、その土台を築いたのは間違いなく『みゆき』です。
私はかなり古参の あだち充 ファンなのだが、 少女漫画 と 少年漫画 の両方を手掛け、中性的な立ち位置で描かれることの多かったそれまでのあだち作品と『 みゆき 』が決定的に違ったのは、無意味に ヒロイン たちのお色気シーンが多数登場したりするような、とことん男の子の(妄想)目線で描かれていた点だった。口には出さなかったが『 みゆき 』連載開始当時思ったものだ。そして、もうひとつ特筆すべきなのは、この作品から明らかにあだち ヒロイン の魅力度が増していることだ。男子キャラは普通よりちょっと劣るくらい、つまりまだ自分に自信が持てないでいる中学生男子が自分を投影できるくらいの存在で、逆に ヒロイン がとびっきり魅力的に描かれている。おそらくだが、あだち先生自身も、主人公よりも ヒロイン を魅力的に描くほうが得意であり人気も出る、という気付きを得ることができた作品になったのではないかと思うのだ。『タッチ』にしろ『H2』にしろ『ラフ』にしろ、あだち作品の名作と言われる作品に共通しているのは ヒロイン がとても魅力的ということだ。でもその土台を築いたのは間違いなくこの『 みゆき 』であり、数あるあだち作品の中で唯一、この作品の ヒロイン たちだ
私はかなり古参の あだち充 ファンなのだが、 少女漫画 と 少年漫画 の両方を手掛け、中性的な立ち位置で描かれることの多かったそれまでのあだち作品と『 みゆき 』が決定的に違ったのは、無意味に ヒロイン たちのお色気シーンが多数登場したりするような、とことん男の子の(妄想)目線で描かれていた点だった。口には出さなかったが『 みゆき 』連載開始当時思ったものだ。そして、もうひとつ特筆すべきなのは、この作品から明らかにあだち ヒロイン の魅力度が増していることだ。男子キャラは普通よりちょっと劣るくらい、つまりまだ自分に自信が持てないでいる中学生男子が自分を投影できるくらいの存在で、逆に ヒロイン がとびっきり魅力的に描かれている。おそらくだが、あだち先生自身も、主人公よりも ヒロイン を魅力的に描くほうが得意であり人気も出る、という気付きを得ることができた作品になったのではないかと思うのだ。『タッチ』にしろ『H2』にしろ『ラフ』にしろ、あだち作品の名作と言われる作品に共通しているのは ヒロイン がとても魅力的ということだ。でもその土台を築いたのは間違いなくこの『 みゆき 』であり、数あるあだち作品の中で唯一、この作品の ヒロイン たちだけが、男子中学生のバカな妄想に徹底的に付き合ってくれる。そして悲しいかな、コンプライアンスが声高に叫ばれる昨今、そんな ヒロイン が描かれるあだち作品が生まれることはもうないだろう。だから『 みゆき 』は希少で尊い。当時中学生だった私からすると、今読んでも中2に返って「ムフッ」とできる、そんな貴重な作品なのだ。
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