情報満載デイリースポーツ/【PR】パナソニックオープンゴルフ ９・１９開幕
24試合あるシーズンの内の17試合目。国内男子ツアーの３分の２を終え、シーズンが佳境を迎えるところで開催される今大会は、激しい賞金王争いの行方を占う重要な一戦となる。蟬川がレギュラーツアー初優勝を飾った思い入れの強いトーナメントで勢いを付ける。涙の優勝だった。当時、東北福祉大４年の22年大会（兵庫・小野東洋ＧＣ）に出場。岩崎亜久竜との１打差の激戦を制し、１９７３年のツアー制施行以降では、史上６人目となるアマチュアＶの快挙を成し遂げた。18番のウイニングパットを沈めると「すごく感情的に上がっちゃいましたね」と込み上げてきたものがあった。
快進撃は続く。10月の日本オープン選手権では、赤星六郎以来となる95年ぶりのアマチュア制覇。11月にプロ転向を果たすと、実質的なルーキーイヤーだった23年は賞金ランク２位となり、米ツアーにもスポット参戦を開始した。これまでのゴルファー人生で、パナソニックオープンは「アマチュアで賞金がなかったのは残念だけど、それ以上の価値を得られた大会」と位置づける。21年大会では当時日体大３年だった23年賞金王・中島啓太が優勝。「優勝してくれることによって、僕らも『あれぐらいうまくなれば』という物差しになる」という思いで、中島の勝利を願っていた。翌年に２年連続のアマチュア旋風を吹いたのは偶然ではない。同大会にも縁がある２人のライバル物語は今も続く。
熱戦が繰り広げられる今年の舞台は関西有数の名門・有馬ロイヤルＧＣ。全体的に広いコースではあるが、バンカーや池が効果的な位置に点在し、うねりの多いグリーンもコースの戦略性を増す。蟬川は同コース開催の21年関西オープンに出場しているが、「ショット力がすごく問われる」と話し、ティーショットを攻略の鍵に挙げる。 今季は初トップ10が開幕７戦目とやや出遅れた感じはあるが、問題はない。７月の日本プロ選手権は２位と奮戦し、翌週も５位と夏場を迎えて地力の高さを証明。上り調子で迎える今大会で「また一回り大きくなった自分をぜひ見ていただけたら」と成長した姿を見せる意気込みを示した。賞金王奪取に向かって突き進むだけだ。
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