センバツ高校野球(18日開幕・甲子園)に出場する常葉大菊川は8日、浜岡球場で弥栄(神奈川)と県内最後の練習試合(出場メンバーの詳細は非公表)を行った。昨秋に1番を務めた橘木千空(たちばなき・ちから)
一塁手(3年)が、新4番候補として2試合で7打数4安打2打点と躍動。1試合目は11―8、2試合目も8―1で勝利した。
4番に返り咲いた橘木が、1試合目の初回に強烈な一打を放った。2死二塁で内角直球を引っ張り、右翼フェンス直撃の二塁打で先制点を呼び込んだ。8回にも再び右翼フェンス直撃二塁打を放つなど4打数3安打2打点。飛距離アップに向け、オフにつけてきたパワーを披露したが「(両翼95メートルのフェンスを)越えていかないと。甲子園の右中間の方がもっと広いので、こんなんじゃまだまだだと思っている」と慢心はない。 22日に決まったセンバツ初戦の聖光学院(福島)戦まで2週間。石岡諒哉監督(35)は打順を試行錯誤中だ。昨秋以降は4番に小川優人中堅手(2年)を置いていたが、橘木が1年秋から昨夏まで務めていた“定位置”に戻った。昨夏は4番の重圧から12打数1安打と不振に陥っていたものの、1番を経験して思い切りの良さがついた。第2試合も3打数1安打をマークし「(1番と)変わりがあるとは思わなかった。打順が変わってもチームのためにやるべきことは変わらない」と頼もしい。
1試合目は投手陣のミスも絡んで8失点。主将として「ベンチの雰囲気は全然良くなかった。聖光学院はサインプレーをしっかりやってくるチーム。状況に応じた思考力がないと、どんどん追い込まれて負けると感じた」と引き締めた。7日に確定したセンバツ最終登録の20人で、10日から大阪に入る。「その前にこういう試合を経験できてよかった。もう一回気を引き締めていきたい」。主軸の自覚を胸に、決戦へ仕上げていく。(伊藤 明日香)
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