“サンタ”がチームを引っ張る。島田商の大村讃汰中堅手(3年)は12月21日生まれだが、出産予定日が同24日だったためサンタクロースにちなんで「讃汰」と名付けられた。つなぎ役に…|BIGLOBEニュース
“サンタ”がチームを引っ張る。島田商の大村讃汰中堅手(3年)は12月21日生まれだが、出産予定日が同24日だったため サンタクロース にちなんで「讃汰」と名付けられた。つなぎ役に徹して「チームの勝つためなら、なんでもやる」と、“本家”に負けない犠牲心を持ち合わせる大村サンタが、夏では1940年以来、戦後初となる甲子園出場へチームに勝利を送り届ける。季節外れの「サンタ」が夏に暴れ回る。古豪・島田商の大村は、きっぱりと誓った。「勝つためなら何でもやります」。打っては小技が利く3番打者、守っては広範囲をカバーする中堅手。横山崇監督(45)は「体は小さいけど、野球IQは高い」と期待を寄せた。
イブが出産予定日だったため「讃汰」と名付けたい母と、大の阪神ファンで守護神として活躍した藤川から「球児」と命名したい父との間で意見が分かれた。「どうやら、じゃんけんで母が勝ったらしいです」。もし「球児」になっていたら、の質問に「左利きだし、あんな速い球は投げられないので、讃汰でよかったです」と笑った。 幼稚園の年長時だった。クリスマスの朝に起きると、枕元に新品のグラブが置いてあった。「小学校に入ったら野球を始めたいと思っていたので、すごくうれしかった」。サンタクロースからのプレゼントに感激した。年齢を重ね、いつしかサンタはいないことが分かると、今度は自分が「サンタ」のような存在になりたいと心に決めた。「あの時、グラブをもらってうれしかった喜びを今度は周囲の人に与えたい」—。それは母が名前に込めた思い、そのものでもあった。
悔しい思い出もある。昨秋は県16強入りし、さらなる飛躍を誓った今春の県予選。初戦・静岡商戦の1点ビハインドで迎えた8回だった。1死一、三塁の好機で大村に打席が回ってきたが、一塁方向に狙ったセーフティースクイズは、投ゴロで失敗に終わった。同点機を逸して、0—2で敗れた。「あれが成功していれば…。僕の責任で負けました」。チームを勝利に導けなかったワンプレーの借りを返すため、自主的にバントの練習を増やした。 夏は1940年以来 目標は、県制覇で甲子園出場だ。センバツは1998年に出ているが、夏は1940年以来、遠ざかっている。「最後の夏。チームメート、監督、両親に勝利をプレゼントしたい」。ホワイトクリスマスとは全然違う、真夏のダイヤモンドで、大村「サンタ」がチームの勝利に身を注ぐ。(塩沢 武士)関連記事(外部サイト)
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