オープン戦も残り5試合になった。若手の競争期間も終わり、これからは開幕スタメンで起用する選手の最終調整という意味合いが強くなってくる。そんな中、巨人は2番・セ… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
オープン戦も残り5試合になった。若手の競争期間も終わり、これからは開幕スタメンで起用する選手の最終調整という意味合いが強くなってくる。そんな中、巨人は2番・センターでルーキーの佐々木俊輔外野手を起用した。その期待にこたえるように4打数2安打。打率も4割7分1厘で、開幕スタメンを当確させたといっていい活躍を見せた。
勢いがある。初回1死、2球で追い込まれながら1球、ボールを挟んだ4球目の外角スライダーをレフト前ヒット。一塁に出ると、すかさず初球に盗塁を決めた。事前に「走れる」というデータがあったにしろ、初球に盗塁を決めるのは勇気がいる。ルーキーならなおさらだろう。 3回1死からの第2打席もど真ん中の真っすぐをセンター右にはじき返した。打球方向を見て、最初から二塁を狙っていたのだろう。ロッテベンチからリクエストの要求があったように、微妙なタイミングにはなったが、間一髪で二塁打にして俊足をアピールした。 「今年の巨人のセンターは誰が守るんだろう」といった中、佐々木の快進撃は頼もしい限り。今試合では2番だったが、1番を打たせたくなる内容だった。現代野球では、得点圏で外野手が極端な前進守備をとる。足が速いだけではダメで、ある程度の長打力がなければ1番は務まらない。阪神の近本、ヤクルトの塩見のような理想的な1番打者になる可能性を持っている。
ただ、今後に向けての課題も見えた。2打席目の二塁打はナイス走塁だが、それほど無理をする場面ではない。中堅手の岡の守備力を知っているパの選手なら二塁は狙わなかったのではないか。おそらく打った瞬間に二塁を狙っただけで、岡の守備力は頭の中になかったのだと思う。スライディングも飛ぶように高くなっていた。せっかくの足があるのだから、スライディング技術も磨いてほしい。そして、巨人打線の先陣を切って引っ張っていくような1番打者になってもらいたい。（日刊スポーツ評論家）巨人対ロッテ 1回裏巨人1死、佐々木は左前打を放つ。投手西野（撮影・滝沢徹郎）巨人対ロッテ 1回裏巨人1死、左前打を放った佐々木（手前）を見守る阿部監督（後方右）（撮影・滝沢徹郎）巨人対ロッテ 3回裏巨人1死、佐々木は右翼に二塁打を放つ。投手西野（撮影・滝沢徹郎）巨人対ロッテ 3回裏巨人1死、佐々木（左）は右翼に安打を放ち二塁へ滑り込む。二塁手小川（撮影・滝沢徹郎）巨人対ロッテ 3回裏巨人1死、佐々木（手前）は右翼に安打を放ち二塁へ走る（撮影・滝沢徹郎）巨人対ロッテ...
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