2024年5月3日(金・祝)、静岡県袋井市・小笠山総合運動公園静岡スタジアム(エコパスタジアム)で開催する「第108回日…
GWの真っ只中、渋滞や混雑をものともせず、エコパまでお集まりになったみなさんは、うっすらと心の中で思っていることでしょう。「なぜ、この時期にエコパで日本選手権10000mを開催するのか?」と。それは日本陸連が「なるべく多くの代表選手をパリに送りたいから」に他なりません。そうです。今年はオリンピックイヤーなのです。
そして「5月のエコパの夜は10000mにとって最高なコンディション」であります。その秘密は競技開始時間にあります。夕方には終わる静岡国際陸上。そのまま10000mを開催したほうが観客にとっても、運営する側にとっても良いに決まってる。なのに、女子のスタートは19時30分。男子は20時10分。テレビ中継の編成を考えても、とても中途半端な時間です。この時刻に設定されているのは「夕刻になるとピタリと風が止むから」です。 一般的に風は冷たいところから、温かいほうへと流れていきます。日中は陸地が気温が高いので、静岡国際開催中のエコパでは風がまわります。風がまわるがゆえに200mでは追い風になって好記録が出るのですが、25周回する10000mにとっては向かい風と追い風が交互にやってくることになります。一定ペースで走りたい長距離ランナーにとって厄介です。しかし、このエコパでは日が落ちて陸地と海上の寒暖差がなくなる時間帯はピタリと風が止む「凪の時間」が現れます。これが「エコパ・マジック」。5月の袋井市の日没時間は6時30分ごろ。ここから陸地の気温が下がってきます。少しでも陸地の気温を下げ、無風状態で競技をはじめたい。その粘りと願いがこの競技時間なのです。
パリ五輪10000m参加標準タイムは男子が27分00秒、女子が30分40秒。と非常に高いものとなっています。男子の日本記録は塩尻和也選手(富士通)の27分09秒80。女子は新谷仁美選手(積水化学)の30分20秒44。男子参加標準には日本記録更新が必要ですし、女子は日本歴代2位30分39秒71の記録をオレゴン世界陸上決勝で出した廣中璃梨佳選手(日本郵政グループ)が今回出場する選手の中で唯一、その領域に達した選手です。ポイントを積み上げることによってターゲットナンバー入りでオリンピックを狙うこともできますが、オリンピック直前まで他人の結果に左右されるよりも、ここエコパでスッキリと日本代表内定を決めて、オリンピックまでの3ヶ月間をじっくり調整にあててもらいたい。そのためのペーシングライトであり、ペースメーカーなのです。
観客のみなさんにはぜひ、記録と勝負に挑む選手の姿を後押ししてもらいたい。その目安が400m毎のラップです。パリ五輪10000m参加標準タイムを目指すラップは男子が1周64秒、女子が73秒です。みなさんもコーチや監督のような気分でストップウォッチを片手に声援を送ってください。
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