競輪、楽しんでいますか？6日に終了した川崎F1ミッドナイトは、S級が南潤、A級が五十嵐綾の優勝で幕を閉じた。おめでとう！南は最後方から打鐘過ぎに果敢に前に出る… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）
南といえば18年3月のルーキーチャンピオンを制し、勢いそのままに同年4月の函館でデビュー最速G3優勝（9カ月24日、298日）の記録を樹立したことは有名だ。その後のG1戦線ではなかなか結果が出ていないが、この日のレースを見ても、やはりポテンシャルは高い。F1とはいえ直近3場所で優勝2度と徐々に復調してきている様子で、後は気持ち次第だろう。今年後半の活躍に期待したい。五十嵐は自力でも十分に戦えるところに、立花昌也という好目標がいたのだから、勝って当然といっていい。今年4度目の優勝で、A級では明らかに力が一枚上。初のS級となる来期を前に「不安しかないです」と緊張の面持ちだったが、それも南同様に気持ちの持ちようだろう。失敗を恐れず思い切って戦えば、結果も自ずとついてくると思う。頑張れ！
さて今回、当方にとっては初のF1ミッド取材だった。近年、全国ではポツポツと開催されているが、「いつもなら寝ている時間。初めてなので分からないことが多い」（渡辺一成）、「チャレンジの時には経験はあるが、かなり久々で不思議な感覚」（黒沢征治）など、戸惑いを隠せない選手も多かった。深夜、無観客、競走得点順の枠順…。トップレーサーにとってもこれが当たり前になる日が来るのだろうか？ 売り上げに注目したところ、初日が約6億2500万円、2日目が約5億5500万円、最終日が約5億8500万円で、3日間合計は約17億6500万円だった。川崎最終日と同日に行われた函館G3初日が約8億7500万円、同奈良G3初日が7億7200万円だったことを考えると、7車立て、9個レースの川崎はかなり優秀な結果だったといえる。
当方はミッドF1を肯定も否定もできるほどの判断材料をまだ持ち合わせてない。ただ、ミッドでもレベルの高いレースは売れるというところを見ると、「ミッドと従来の競輪とではファン層が全く違う。ミッドのファンはトップレーサーは知らないし、興味がない」という説は、ちょっと言い過ぎかな、と思った次第だ。【栗田文人】
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