日本競輪選手養成所(静岡・伊豆市)第125期生(71人、適性5人)と第126期生(女子13期=19人、適性4人)の卒業記念レース最終日が6日、2019年以来の有観客で静岡・伊東競輪場で行われた。女子
は、在所1位の仲沢春香(22)=福井=が、昨年の松井優佳に続く史上8人目の完全Vで、18年の柳原真緒以来、福井勢2人目の卒記クイーンの座に着いた。今期生は8日に卒業式を終え、同日付で選手登録。5月3日から始まるルーキーシリーズ(初戦は富山)から、各地でデビューを迎える。
在所NO1の実力は本物だった。初日の予選を2連勝で飾り、危なげなく駒を進めてきた大一番。仲沢はここでもライバルを力でねじ伏せてみせた。道中は2番手。大浦彩瑛が打鐘で叩くと、追い上げを狙ったところを豊田美香に合わされた隙に内をすくわれて最終ホームを4番手で通過。それでも、慌てたそぶりはゼロ。1角で目の前から仕掛けた中島瞳を追いかけながら大外を一気に踏み込むと、後続を力強く振り切って優勝。昨年の松井優佳に続く8人目の完全Vで、18年柳原真緒以来2人目の福井勢Vを果たした。 表彰式では、応援に駆けつけた両親と友人の姿を目にして、表情が和らぐ場面も。「うれしい。養成所でも33バンクの訓練では、あまりうまくいかなくて、打鐘で行けるか、浮くか、だったので。どうしたらいいか、ガールズの競走を見て考えたことが体現できたのではないかと思います。プレッシャーというか、いろいろな人が見に来ていて緊張しましたが、落ち着いて走ることはできました。表彰式でボート競技時代からのすごく仲のいい友人を先に見つけて、その横に両親がいたので」と笑みがこぼれた。
実業団までボート競技を続けたが、成績が芳しくなく引退を決意。報告に訪れた高校時代の顧問の勧めでガールズケイリンへかじを切った。入所後は、2度のゴールデンキャップ獲得のほか、3回の記録会の200TT、400TT、500TT全てで1位と、素質を見せつけてきた。「メンタルはメチャクチャ弱いと思う。ただ、ボートを辞めて、弱い自分を受け入れた経験がすごく大きくて、前に進めています。デビューしたら新人で意識される部分はあると思いますが、自分の競走を崩さずに積極的に攻めて行ければ」。どんな相手にも臆することなく、攻めの姿勢を貫いていく覚悟だ。(上倉 健)
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