25日の欧州株は続落し、ストックス欧州600指数はほぼ１カ月ぶりの安値で引けた。中国の不動産業界を巡る懸念が再燃したほか、先進国で国債利回りが全般的に急騰したことが響いた。
旅行・娯楽も下げが大きい。オンライン・スポーツ賭博企業の英エンテインが売上高の見通しについて予想を下回ると警告した。
中国の成長を巡る懸念から、欧州の高級品ブランド株も売られた。ＬＶＭＨモエヘネシー・ルイヴィトンは４月のピークから今や20％下落。バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）グローバルリサーチは「グッチ」のオーナーであるケリングと「カルティエ」を抱えるリシュモンの投資判断と目標株価を引き下げた。 欧州債市場では英国、ドイツ、フランス、イタリアの10年債利回りがそれぞれ上昇。金利は長期にわたって高水準に維持されるとの欧州中央銀行（ＥＣＢ）のメッセージが、ようやく債券市場に伝わりつつある様子だ。 ドイツ10年債利回りは一時７ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇して2.81％、30年債利回りは同11ｂｐ上昇して３％に達し、それぞれ2011年以来の高水準を付けた。市場は26日に発表されるドイツ政府の10－12月（第４四半期）借り入れ計画に注目している。 ラボバンクの金利戦略責任者、リチャード・マクガイア氏は「ここからどこへ向かうのか、市場がコンセンサスをひねり出そうとする中で、長期債が今や戦いの場だ」と指摘。「今がピーク金利なのか、ハードランディングまたはソフトランディングが最も可能性の高いシナリオなのか、投資家は思案している」と述べた。+0.07
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