米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を受けて0・5%の利下げを決定した。これによって、政策金利は4・75~5%になっ…
多くのエコノミストが0・25%の利下げを予想していたため、0・5%の利下げ幅はサプライズだった。1990年以降の米利下げサイクルにおいて、0・5%の利下げ幅で開始したのはITバブル崩壊後の2001年と、サブプライム住宅ローン問題のあった07年の2回だけだ。ただし、本来は7月に0・25%下げるべきだったので、7月分も含めて一気に下げたともいえる。米国の8月のインフレ率は2・5%で、食料・エネルギーを除いたコアインフレ率は3・2%だ。一方、日本は、8月の消費者物価指数の総合指数の上昇率が3・0%で、生鮮食品・エネルギーを除く総合指数の上昇率は2・0%だった。一般的なインフレの基調は、食料・エネルギーを除いたコア指数でみることが多いので、米国のほうが日本よりインフレ圧力は高いと思われるが、米国が雇用の悪化を考慮して利下げを行ったのは印象的だ。
FOMCの資料には、実質国内総生産(GDP)成長率、失業率、インフレ率、コアインフレ率の4つの指標の見通しが書かれている。一方、日銀の同様の資料では失業率は含まれていない。このため、雇用の悪化を理由とする利下げは、形式的にはあり得ないということになる。
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