巨人ドラフト2位のホンダ鈴鹿・森田駿哉投手(26)は、喜びをかみしめながらもすでに覚悟を決めていた。三重県鈴鹿市内の同チーム寮で、巨人では1972年の山本和雄(熊谷組)、昨年の船迫大雅(西濃運輸)に
並ぶ最年長となる26歳での指名に「目標は開幕ローテーションに入れるようにアピールすること。1年目から2ケタ勝利ができればと思います」と強い決意を語った。紆余(うよ)曲折を経てたどり着いた。富山商では1年秋からベンチ入りし、3年夏には甲子園で3回戦進出。法大でも1年春のリーグ戦で開幕投手に抜てきされた。しかし、1年夏に左肘を痛め、18年の4年春のリーグ戦で復帰を果たすまでマウンドに立てない日々が続いた。それでも夢を諦めきれず、社会人でも野球を続けた。
ターニングポイントになったのは昨年5月26日の都市対抗東海地区2次予選のヤマハ戦。6回から登板していた森田は6―1と大量リードの中、8、9回に打ち込まれ逆転負けを喫した。「あの悔しさを糧に野球に対する取り組みが見直せて成長できた。社会人2年目までは、プロになるという思いで練習してきたんですけど、それからは鈴鹿のためにと思ってやってきました」。直球を磨き直し、ホンダ鈴鹿所属5年目の今季は全て先発で9試合に登板し、4勝2敗、防御率1・80をマーク。プロへの扉をこじ開けた。 旧友との再会にも胸を躍らせる。2014年には岡本和、岸田らとU―18アジア選手権日本代表として出場。「また一緒にプレーできることは楽しみです」とにっこり。「戸郷投手がエースとして大事な試合を投げていると思うんですけど、自分もエースとして投げられるピッチャーになりたい」。戸郷に並ぶ左投手の先発の柱へ、大きな一歩を踏み出した。(水上 智恵)
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