【 巨人 】中田翔 特大10号にプロ初出場の浅野も開いた口が塞がらず…173キロの超速で左翼バルコニー席に飛び込む 巨人 ジャイアンツ 読売ジャイアンツ
い追加点になって良かったです」。6月16日の楽天戦(東京D)以来、出場12試合ぶりのアーチで、2年連続12度目の2ケタ本塁打となる10号2ラン。その126メートル弾に、ベンチにいたドラ1・浅野はバンザイしつつ、開いた口が塞がらなかった。
“絶好調男”と化している。「オールドサマーシリーズ」と銘打って開催されている3連戦。中田翔の打席では、「絶好調!」でおなじみの中畑清のかつての応援歌が流れた。4―0の5回1死二塁。2ボール1ストライクからガゼルマンの内角低め、145キロツーシームをかち上げた。交流戦明けから今3連戦前までは8試合で18打数2安打、打率1割1分1厘。スタメンを外れることもあったが、この日は2安打2打点。カード初戦の前夜から2戦連続マルチ安打と調子を取り戻してきた。 5月序盤から右太もも裏の肉離れで約20日離脱。チームの力になれなかったことはもちろん、日本ハム時代からこだわり続け、故障時はリーグ3位タイだった打点の数字が止まることにもどかしさを感じていた。「離れた時期が悔しい。あの時(故障前)がいい感じで、打点もホームランも出ていた。戻って来たらみんな僕の打点をすごい上回っていたから」。復帰後もなかなか積み上げられず、複数打点は4月29日の広島戦(東京D)以来約2か月半ぶりだった。
原監督は「その前の2打席を教訓としている中での、ナイスホームランでしたね」とたたえた。チームでは岡本和、大城卓、坂本、丸に続き、2ケタ本塁打クインテットも完成。通算300本塁打にもあと2本に迫った。昨年の7月は打率3割7分3厘。夏に強い男が、乗ってきた。(田中 哲)