巨人が３位・ＤｅＮＡとの乱打戦を制し、３ゲーム差に迫って自力でのＣＳ進出の可能性を残した。岡本和が５回に３戦連発の３７号ソロを放てば、丸も８回の同点打を含む４安打３打点と爆発した。
主砲のバットはこの日も止まらなかった。直球を完璧に捉えた打球が、美しい放物線を描いて左中間席に吸い込まれた。巨人・岡本和は勝利へ向け点差を詰める一発に、Ｇ党の歓声を一身に浴びながら表情を変えることなくダイヤモンドを一周した。
８月８日・阪神戦（東京Ｄ）以来今季３度目となる３試合連続本塁打。両リーグトップを独走する３７号ソロとなり「何とか今日は勝ちたかったので、勝てて良かったなと思います。先頭だったので、出塁することだけ考えていました。ホームランになって良かったです」と安堵（あんど）した。 ５―７の５回先頭。宮城の外角１４７キロに反応した。初回２死一塁では、浜口の直球に詰まりながら左前へ落ちる二塁打で好機を広げ、２点の先制に貢献。２連敗で迎えた敵地での一戦で、何とか風向きを変えようと懸命なプレーを続けた。 ８月２９日に発熱のため出場選手登録を抹消され、３戦の欠場を経て１日・ＤｅＮＡ戦（横浜）から復帰。病み上がりから３戦連発に１２打数６安打で打率５割と頼もしすぎる姿を示す。苦しむ先発・井上にマウンドへ声かけにも行くなど、主将としての心遣いも忘れなかった。
原監督は４番の一発に「ねえ、大きいですね」と賛辞を贈った。現在打率３割３厘、リーグ２位の８６打点。残り２３試合の中、本塁打と打点の２冠はもちろん、開幕前に目標に掲げた「打率３割、４０本塁打、１００打点」も達成可能な数字だ。ただ、主将としてもちろん念頭に置くのはチームの上位浮上。負けられない戦いが続く中、先頭に立ち全力で駆け抜ける。（田中 哲）
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