巨人が門脇誠内野手(22)の活躍でヤクルトにサヨナラ勝ちし、連勝で8月7日以来の3位に浮上した。予告先発されていたF・グリフィン投手(28)が練習中、頭部に打球が当たるアクシデントに見舞われ登板回避
。24日に先発予定の菅野智之投手(33)が志願して1日前倒しで先発し、7回3失点と力投した。打線は7回、エースの男気に応えて門脇の安打から3点差を追いつくと、延長11回には安打で出塁した門脇の好走塁でサヨナラ勝ちした。
迷いはなかった。3―3の延長11回2死一塁。門脇は一塁から梶谷の投手強襲安打で一気に三塁に達し、阪口の悪送球で一塁ベース後方に転がる白球を確認した。さらに、村上が処理にもたついた。「もう体が反応していました」と勢いよく本塁に駆け出し、サヨナラのホームにヘッドスライディング。土と汗でドロドロになったユニホームを揺らし、何度も跳びはねた。1死から二遊間にボテボテのゴロを放ち、一塁にヘッドスライディング。自らの二塁内野安打でつくったサヨナラの好機を自らの激走でものにした。5回には右前打を放ち、すかさずプロ7個目の盗塁。菅野が3点目を失って降板した直後の7回には、2死から中前打で一挙3得点の口火を切った。6日の広島戦(マツダ)以来プロ4度目の猛打賞。熱い思いを体現した。
チームに激震が走ったのは試合前練習中。中堅フェンスの前で調整していた先発予定のグリフィンがフリー打撃の打球を頭部に受け、急きょ24日に先発予定だった菅野が志願してマウンドに上がった。二塁から気迫の投球を続ける先輩を見て「立ち居振る舞いなどを見て、今日の試合は負けられない。負けさせてはいけない。全員で勝ちたい。ルーキーですが、心を燃やしました」と奮い立った。 体調不良で登録を抹消された正二塁手・吉川の代役という部分でも「チームが変わらないというところを見せたい」と燃えるものがあった。原監督は「非常に存在感があって。スピードとパワーが非常にある。このところの成長は著しい選手であります。楽しみですね」と絶賛した。
2試合連続逆転勝ちで8月7日以来の3位に浮上。二塁、三塁、遊撃と内野3ポジションを抜群の安定感で守り、さらに直近5試合連続安打で15打数8安打の打率5割3分3厘と絶好調の新人が立役者となった。今春キャンプ中に指揮官から「ストロング門脇」と命名された22歳は、期待通りの体と心の強さで巨人の戦力になっている。疲れの色を全く見せず「元気です! 元気です!」と笑う若武者は、希望の光だ。(中野 雄太)
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